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IBARA
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椎「美人ちゃんて…、」
椎「プロデューサーにまでたかるのはやめるっす!」
燐「たかるんじゃねぇよ、頼むんだよ」
椎「結局お金を借りる気じゃないっすか!」
燐「俺っちの金回りもプロデュースしてもらうんだよ〜♪」
椎「何、上手いこと言ってるんすか!」
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背中越しにこのような
やり取りが聞こえてきて。
返した踵を、俺は再びただし
ふたりに向き直った。
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七「天城氏、」
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燐「あん?」
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俺が声をかけると向こうも振り返る。
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七「その“美人”という下品な呼び方は、実に無礼であります」
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七「“プロデューサー”もしくは、」
七「きちんとお名前でお呼び下さい」
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俺はそれだけ告げ、
別に乗るつもりもなかったが
丁度タクシーが通りかかったので、
それを停め、乗り込み
アンサンブル・スクエアに向かった。
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天城氏と椎名氏がこちらを不思議そうに
見つめているのが、
タクシーのバックミラーに写っていた。
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七「…………、」
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何故だろう。
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Crazy:Bの粗相、というより
天城燐音の粗相だが、それを忠告した。
Aさんも、問題ないように伺えた。
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それなのに、何故。
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何故、俺は未だに
Crazy:B、いや、天城燐音に対し、
この形容し難い沸々とした感情が
沸き起こるのだろう…。
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あいつが軽々しくAさんのことを
“美人”などと気安く呼ぶからだろうか。
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それとも睡眠不足から来る
単なる苛立ちか。
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作者名:じまさき | 作成日時:2020年10月18日 16時