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?「ここに・・・土方様はいらっしゃいますか?」

まだお見合いもしていないのに真選組屯所にお相手がきた。

皆が目を丸くしている。

釘付けになるほどの美貌を持つ女は全員を見回した。

?「土方様は、いらっしゃいますか?」

女はもう一度、くりかえした。

土方「・・・俺だ。」

?「・・・。」

女は床に正座し、頭を下げた。

?「わたくし、Aと申します。」

A「土方様。なにとぞ、よろしゅうお願いいたします。」

深々と、三つ指立ててお辞儀するA。

近藤「見合いもしていないのになぜここに?」

A「はい。」

Aは顔を上げ、近藤を見た。

A「父様に言われ、ここに来ました。」

土方「父様?」

A「はい。見合いはまだしない、と。」

A「だが、いづれはここに嫁ぐことになるからなれておけとのことです。」

近藤「まさか、婚約が伸びたのか?」

A「その通りでございます。」

土方「俺は知らないんだが。」

A「えぇ。お話ししておりませんので。」

無表情で言ったAは、冷たい印象だった。

沖田「あんたも気の毒でさぁ。」

A「気の毒、とは?」

沖田「こんなイヌのえさ野郎と婚約なんて。」

土方「おい!」

A「いいえ!!」

急に大きな声を出すAに全員がびっくりする。

A「そんなことありません!」

A「綺麗な人やありませんか。」

くせのある方便が混ざる。

A「よおみたらかわいらしいやんか。」

土方「・・・は?」

沖田「かわいらしいって、あんた目くさってるんですか?」

山崎「こら!失礼ですよ!」

A「ふふふ。そうですかね?」

A「わたくしはかわいらしいと思うんですが。」

ふふふ。と笑うAは先ほどの印象とは大いに違った。

優しく包まれるようなその印象。

A「皆様も、どうかよろしくお願いします。」

またもAは頭を下げた。

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めぐぽん(*´・∀・)(プロフ) - こんばんは。すごく続きが気になります! (6月4日 23時) (レス) @page3 id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねこまろ | 作成日時:2023年2月25日 19時

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