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34.久しぶりな時間 ページ37

「むっくん!そろそろ帰ろう?」


たくさんケーキを食べてから

少しおしゃべりしたりしてまた仲良し

になった。


嬉しい気持ちで溢れてる。


紫「今日Aちんを独り占め出来て
たくさん話して楽しかった。」


ありがとうと言ってくれるむっくん。


周りの人はむっくんの身長にびっくり


しているけどそれもなんか慣れてきた。


「ふふ」


思わず微笑む私。


むっくんは私の顔を覗く。


紫「どーしたの?」


「むっくん身長大きくていいなぁ
って思ってね」


紫「そーかな?俺は逆に身長縮みたい
けどな〜」


「そうなの?」


と話していると誰かに話しかけられた。


要「Aちゃん…なの?」



その人は要兄だった。



恐らく檀家さんとお食事でもしてた

んだろうか?


私は朝日奈家に戻されそうで怖くなり


とっさにむっくんの手を握る。


強く…強く握る。


「どうして…話しかけるの?」



要「Aちゃん…二人で話がしたい
少し場所を変えよう?」



むっくんが急に動き出した。


紫「それはダメ〜またAちんを
傷つける気でしょ?捻り潰すよ。」


声を低めて言うむっくん。


それに対して要兄は動じない。


要「俺は絶対にAちゃんを傷つけ
たりなんかしない!大事な妹だから」



要兄…


そうだ…昔から要兄だけは誰よりも


大好きだった。


嫌な事があって泣いてた時も、


嬉しくてはしゃいでた時も、


みんなに言う前に要兄に言ってた。


子供だった私はくだらない事で


いつも要兄と話してた。


面倒だったと思うのに、


要兄は嫌な顔もしないで、言葉を


返してくれた。



信頼出来るから…



だから。



話がしたい。



「むっくん!大丈夫だよ私少し話して
来るね!先に帰ってて!」


むっくんは行かないで…と言ってる


ような顔をしたけど…


紫「分かった…何かあったら直ぐに
俺達を呼んでね?」



「うん!約束!」



約束をかわし…私は要兄の車に乗る。


久しぶり過ぎて緊張する…


絵麻と住んでた頃は要兄はいなかった。


お寺に居たのかな?



車内には沈黙が広がる。


けどなんだろう…


この懐かしい香り…


子供の頃を思いだす香り。


そうか……。


この香りは要兄の香りだ…


どうしよう…


涙が溢れてくる…。


止まれ!


涙なんか流したくないよ…


信号が赤になり車は止まる。


要「Aちゃん泣いてるの⁉」


「要兄…私…」

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遥香 - すごく面白かったです。早く続きが見たいです。 (2016年6月22日 20時) (レス) id: 7c7afe952b (このIDを非表示/違反報告)
征裕 - 凄く面白いです続きがきになりなす  ヤバイのです泣けてきます (2015年2月14日 20時) (レス) id: cb5990a1c1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - この小説、大好きです!更新、頑張ってください!応援してます!! (2014年7月12日 8時) (レス) id: 8cf1b36bde (このIDを非表示/違反報告)
カフェモカ(プロフ) - 瑠璃の石さん» ありがとうございます!今日には更新します! (2014年4月12日 20時) (レス) id: 7daca43808 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃の石 - この先が読みたいです、頑張ってくださいっ (2014年4月6日 20時) (レス) id: 77397ecc0f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:私は影だ。と言ってみる! | 作成日時:2014年1月20日 23時

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