３１.迷い ページ34
黒「Aさん」
赤「泣いてるのか」
緑「どうしたのだよ」
青「なんで泣いてんだ」
紫「何かあったの？」
桃「Aちゃん？」
また心配かけちゃった。
情けない私。
家族を思い出したなんて言えないよ
あんなに嫌ってたのに…
今更なんて都合が良すぎる。
みんなにまで嫌われたくないよ…
「なんか、目にゴミが入っちゃった！」
なんて、嘘をついてみる
嘘なんて言いたくないな。
信頼できる仲間だから…
でもね？
信頼できる仲間だからこそ言えない
んだよ？
ゴメンね？
こんな弱い私で。
黒「嘘です！」
「ぇ？」
何故…
赤「そんなに大量に涙を流してる
理由がゴミな訳ないだろ？」
緑「何か過去にあったのか？」
青「俺たちに嘘は禁止な」
桃「そうだよ！Aちゃんは、
私たちの大切な仲間でしょ？」
黄「Aっち？大丈夫だよ？」
紫「Aちんなら言ってくれる」
「みんな…私ね、去年家族全員で
ここの花火大会に来たの。絵麻が
居ない頃だったからかな？皆優し
くて、また来年来ようって約束
したのを思い出して…けど、なんか
もう二度と叶わない約束だったから
泣いちゃった！ゴメンね？」
視界が急に見えなくなった。
私…赤司君に抱きしめられてるの？
「赤…司…くん…？」
赤「大丈夫だよ？僕達は何があっても
Aの仲間だから。だから笑ってくれ
Aは笑ってた方が似合うんだから」
何故だろう？
赤司君の体温がとても安心する。
大輝君の体とは違うのに、
同じ感じがする。
椿兄とのぎゅーとは違うの。
まただ…
どうして兄弟の事ばかり思い出すの？
テツヤ君達が大好きなのに…
最近の私はおかしい。
赤「そろそろ帰るか。」
黄「Aっち！！はいっ」
黄瀬君が、急に手を出してきた。
「黄瀬君？」
黄「手繋ごう？みんな前歩いてるし、
後ろならバレないっス！」
自慢げに言う黄瀬君。
気をつかってくれたのかな？
それでも嬉しい。
ありがとう…
「うんっ！」
ギュッと繋ぐ。
黄瀬君の手は大きくて私の手を
優しく包み込んでくれる。
あったかい。
黄「Aっち手ちっちゃいっスね！」
可愛いと呟きながら歩く。
歩幅も合わせてくれるし、優しいんだね
もし、
「黄瀬君が彼氏だったら毎日が楽しい
だろうなぁ」
少し上を向いて呟いてみる。
聞こえてるわけないか。
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遥香 - すごく面白かったです。早く続きが見たいです。 (2016年6月22日 20時) (
レス) id: 7c7afe952b (このIDを非表示/違反報告)
征裕 - 凄く面白いです続きがきになりなす ヤバイのです泣けてきます (2015年2月14日 20時) (レス) id: cb5990a1c1 (このIDを非表示/違反報告)
錬(プロフ) - この小説、大好きです！更新、頑張ってください！応援してます！！ (2014年7月12日 8時) (レス) id: 8cf1b36bde (このIDを非表示/違反報告)
カフェモカ(プロフ) - 瑠璃の石さん» ありがとうございます！今日には更新します！ (2014年4月12日 20時) (レス) id: 7daca43808 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃の石 - この先が読みたいです、頑張ってくださいっ (2014年4月6日 20時) (レス) id: 77397ecc0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：私は影だ。と言ってみる！ | 作成日時：2014年1月20日 23時
