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tragedy 34 ページ34

「では、気を取り直して会議を続ける。」

若武は相変わらずせっかくの黙っていれば格好いい顔を台無しにしながら言った。

若武が一番気を取り直した方がいいと思うけどね。

私は苦笑いしながら黙って若武の話を聞いた。

「今のアーヤの話を聞く限り、サンタがアーヤの家に来たってことだな。それで?」

あっ、そうだ。

ここまでしかまだ話してなかったっけ。

「それでサンタが手紙をくれたんだ。」

私はポケットの中からさっきの手紙を取り出し、みんなに見えるようにした。

「あっ、また同じ封筒だ。」

忍が誰でもわかるようなことをすごい発見をしたとでも言うかのように言った。

しかし普通のことすぎて突っ込むにも突っ込めない。

若武は忍のことは無視し、私が持っていた手紙をひったくって開けた。

しばらくして若武は真剣な表情で手紙を見つめ始めた。

しかし、その時間が長すぎて上杉君は待っていられず若武のようにひったくって読んだ。

手紙は全員にわたり、最後にやっと私の元へと戻り、私も中身を読んだ。



〜探偵チームKZへ〜

では、まず次の爆破の時刻を教えよう。

三回目の爆破は今日の十一時だ。

そして二つ大きなヒントをあげる。

私が起こす爆破は全部で四十三回だ。

爆破を一回でも食い止めることが出来たら四十三回は爆破をしないがな。

あと、もう一つ。

この四十三回の爆破のうち、八回が私からの君達へのとっておきのプレゼントだ。

その八回の爆破は全て探偵チームKZの君達に影響を及ぼすことになりかねないから早く食い止めた方がいい。

君達のプリンセスを守りたいのならば。

では、君達全員が生き残れることを心から望んでいるよ。

〜悲劇を呼ぶサンタより〜





私は読み終わり、みんなに目線を向けた。

みんな、深刻な顔をしていた。

「なあ、君達のプリンセスってアーヤのことだよな。」

若武が確認するように聞く。

するとみんながゆっくりと頷いた。

プリンセスを守りたいのならばっていうことは私に何か危険なことが起こるから早く爆破を食い止めれば私を守れるってこと?

爆破を食い止めればってことは爆破に私が巻き込まれるかもしれないってこと?

そう考えてしまうと私はなんだか怖くなってきた。

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設定タグ:探偵チームKZ事件ノート , クリスマス   
作品ジャンル:ミステリー
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名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» 来てくれるの!?めっちゃ嬉しい、ありがとう! (2019年3月8日 20時) (レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)
みふぅ(プロフ) - 名も無きバカさん» こちらこそよろしく!話すんだったらボードで話さない?占ツクって一応チャット禁止だからさ。私がなものボード行こっか? (2019年3月5日 8時) (レス) id: 0702c7935e (このIDを非表示/違反報告)
名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» ありがとう!みふぅ!これからよろしくね! (2019年3月5日 6時) (レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)
みふぅ(プロフ) - 名も無きバカさん» 返事遅れてすみません!タメ口でいいですよ!じゃあ、なもって呼びます! (2019年3月5日 1時) (レス) id: 0702c7935e (このIDを非表示/違反報告)
名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» 友達申請許可していただいてありがとうございます!早速ですが、タメ口で話しませんか?私の事は『なも』と呼んでください!返信待ってます。 (2019年2月23日 21時) (レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マカロンY | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makaronny21/?w=1  
作成日時:2018年12月25日 6時

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