tragedy 21 ページ21
書斎に戻る途中の廊下、私達が偶然島崎さんと出くわした。
「あっ、立花さん、和臣君達をお見掛けしませんでしたか？」
そういえば島崎さんは爆破のことも、手紙も知らないんだった。
私は全部言うべきかどうか迷い、忍に目線を向けた。
忍は察してくれたらしく首を横に振った。
目線を島崎さんに戻し微笑む。
「ちょっと外に用事があったらしくって、今外に出かけてます。でもすぐに戻ってくると思いますよ。」
すると島崎さんは安心したように微笑み返してくれた。
「そうでしたか。ちょっと心配になったもので。時間をとらせてしまい、申し訳ございませんでした。」
やっぱり島崎さんは優しい人だな。
だって家政婦として若武の家にいるのに若武の事まで心配してくれるなんて。
「あとで温かい紅茶を用意いたしますね。」
「ありがとうございます。」
私は忍と一緒にお礼を言ってから書斎に戻った。
書斎のドアを開け、ソファに座る。
すると忍は早速ラッピングを取り始めた。
今度は何が入ってるんだろう。
またスマホかな。
いや、でもスマホは電話の相手から取っておくように、って言われたからそれはない。
忍はいつの間にか箱の中身を見ているところだった。
しかし何故かかしげている。
「忍、何が入ってたの？」
すると箱の中から紙のようなものを取り出し、私に見えるようにした。
ヒント1：星
紙にかたったこれだけしか書かれていない。
「ヒントって、もしかして爆破のヒントのこと？」
「多分そうかもしれないな。それにヒント1ってことはヒント2があるかもしれない。」
あっ、そっか。
一つしかヒントを与えないのに1ってつけるのは不自然だもんね。
「ま、とにかく若武達が帰ってきたら話し合おう。」
私達は頷き合い、また紙に目線を戻した。
しばらく経ったが若武達は帰ってこない。
みんなは必死になって調査の手掛かりを掴もうとしてるのに私達だけただ待ってるだけじゃ悪いよね。
私はそう思い、ソファから立ち上がり、事件ノートに今までの疑問を全部書き始めた。
少しでも調査が解決に近づくことを私もしないと。
私は自分がわかっていることを全てノートに写した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» 来てくれるの！？めっちゃ嬉しい、ありがとう！ (2019年3月8日 20時) (
レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)
みふぅ(プロフ) - 名も無きバカさん» こちらこそよろしく！話すんだったらボードで話さない？占ツクって一応チャット禁止だからさ。私がなものボード行こっか？ (2019年3月5日 8時) (レス) id: 0702c7935e (このIDを非表示/違反報告)
名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» ありがとう！みふぅ！これからよろしくね！ (2019年3月5日 6時) (レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)
みふぅ(プロフ) - 名も無きバカさん» 返事遅れてすみません！タメ口でいいですよ！じゃあ、なもって呼びます！ (2019年3月5日 1時) (レス) id: 0702c7935e (このIDを非表示/違反報告)
名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» 友達申請許可していただいてありがとうございます！早速ですが、タメ口で話しませんか？私の事は『なも』と呼んでください！返信待ってます。 (2019年2月23日 21時) (レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：マカロンＹ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makaronny21/?w=1
作成日時：2018年12月25日 6時
