検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:68,185 hit

tragedy 13 ページ13

私と忍はソファに並んで座ってさっきとった手紙をじっと見た。

家の前で拾ったのと比べてみるとやっぱり同じだった。

「立花、それなんだよ。」

忍が手紙を指さした。

「これ、私の家の前で箱と一緒に拾ったの。中見れば大体のことはわかると思うよ。」

忍は私から手紙を受け取り、中身を読んでからまた私に目線を戻した。

「それで一緒に拾ったっていう箱にスマホがあって、それで連絡しったってわけ?」

「うん、忍が寝てる間にね。それで連絡したら三分後に一回目の爆破が起こるって言ってた。」

「じゃあ、俺が聞いたのは爆破音だったってことか。」

あっ、忍は爆破音で起きたんだ。

まあ、それもそうか。

すごく大きな音で私も飛び上がりそうになったくらいだもん。

「ま、それはいいとして窓に挟まってた手紙の方も開けてみろよ。」

私は忍に言われ、封筒を開け、中身を読んでみた。




〜探偵チームKZへ〜

さて、一回目の爆破事件が起こったね。

どうだったかな、あの迫力は。

まあ、このような感じで爆破事件が続くから覚悟しておきなさい。

一応言っておくがこれは連続爆破事件だ。

これっきりで済むとは思わないでおいた方がいい。

君達にこの事件を解決してもらう。

いや、解決するというより食い止める、の方があっているかもしれないな。

もう一度言っておこう。

この事件の犯人は私だ。

だから君達に事件の犯人を捕まえてほしいというわけではない。

君達にこの爆破事件を食い止めてほしいんだ。

食い止められない限り爆破は何度だって続くし、だんだんと爆破は被害が広がっていくだから気を付けたまえ。

この連続爆破事件を食い止めれば全てが終わる。

その終わりはいつ来るのだろうか。

楽しみにして待っているよ。

次の爆破は今から一時間後だ。

では、君達が活躍してくれることを心から願っているよ。

〜悲劇を呼ぶサンタより〜




私達は手紙を読み終わり見合わせた。

「これってまた爆破が起こるってことだよね。」

私は忍に確認するように聞いた。

「そうだな。」

それっきり書斎の中は窓が風でガタガタと音を立てている以外、しんと静まり返った。

tragedy 14→←tragedy 12



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.9/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
設定タグ:探偵チームKZ事件ノート , クリスマス   
作品ジャンル:ミステリー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» 来てくれるの!?めっちゃ嬉しい、ありがとう! (2019年3月8日 20時) (レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)
みふぅ(プロフ) - 名も無きバカさん» こちらこそよろしく!話すんだったらボードで話さない?占ツクって一応チャット禁止だからさ。私がなものボード行こっか? (2019年3月5日 8時) (レス) id: 0702c7935e (このIDを非表示/違反報告)
名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» ありがとう!みふぅ!これからよろしくね! (2019年3月5日 6時) (レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)
みふぅ(プロフ) - 名も無きバカさん» 返事遅れてすみません!タメ口でいいですよ!じゃあ、なもって呼びます! (2019年3月5日 1時) (レス) id: 0702c7935e (このIDを非表示/違反報告)
名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» 友達申請許可していただいてありがとうございます!早速ですが、タメ口で話しませんか?私の事は『なも』と呼んでください!返信待ってます。 (2019年2月23日 21時) (レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:マカロンY | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makaronny21/?w=1  
作成日時:2018年12月25日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。