アーヤがちっちゃくなっちゃった！? part 2

不器用 ページ6

俺達は若武の家に着き、家の中に入って手を洗ってからリビングに戻った。

リビングの中に入ると何故か若武がソファに座っていた。

彩「あっ、和臣お兄ちゃんおかえり！」

アーヤはそう言い、走って若武に抱き着いた。

若「おかえりじゃなくて、ただいまだろ。アーヤ、おかえり。」

アーヤは子供らしく若武に抱き着くが上杉と美門は違った。

むしろ怒っているような感じだった。

いや、怒ってるというより、嫉妬してんな。

お前ら、子供に戻っても恋心は変わんないんだな。

俺はそんな二人をクスクス笑った。

黒「そういえば、夕食は？」

若武と小塚に夕食を頼んだのになんで若武だけソファで座ってるんだ。

若武はアーヤを抱きながら言った。

若「いやさ、小塚に追い出されてさ。」

多分若武の料理の腕前が悪すぎて足手まといになるから小塚が追い出したんだろう。

黒「お前、そういうとこ不器用だな。」

すると若武は俺を睨んだ。

若「不器用で悪かったな、小塚や黒木とは違って。」

若武は不機嫌になってしまった。

やっちゃったかな。

そんな若武を見たアーヤが天使のような発言を言った。

彩「和臣お兄ちゃんはかっこいいから不器用でも大丈夫だよ？」

若「ア、アーヤ・・・・」

若武は今にも号泣しそうになりながらアーヤを強く抱きしめる。

若「お前なんて優しいやつだ！お前だけだよ、そんなこと言ってくれるの！」

感動の涙ってやつ？

まあ、とにかく俺は小塚の手伝いでもするか。

黒「若武、感動してるとこ悪いけどこいつらも見ててよ。俺小塚の手伝いしにいくから。」

若「おお、わかった。」

上杉と美門は置いて、俺はキッチンへと向かった。

写真→←子供は大変

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す