天然すぎて困ってます

聞きたいこと ページ8

「そういえばさ、なんで一緒に帰ろうなんて言ったの？」

しばらく歩いていると美門が思い出したかのように聞いてきた。

「お前に聞きたいことがあってさ。」

「聞きたいこと？」

俺は頷いた。

「立花のことなんだけど。」

すると美門はやっぱりそうか〜、とか、最近こいつ変だったもんな〜、とか独り言を言い始めた。

え、ちょっとキモいんだけど。

「美門、大丈夫か。」

「いや、俺は大丈夫だから。ていうか七鬼、俺はお前の気持ちはわかるよ。」

「俺、まだなんも言ってなけど。」

「言わなくてもわかる！！」

「じゃあ、何がわかったんだ？」

「それは言わない。」

「なんでだよ。」

「これは自分で考えるべきことだからだよ。特に初めてっぽい奴はね。」

初めて？

何が？

俺の何かが初めてで、それが立花に関係してるってこと？

じゃあ、初めてってなんだよ。

「まあとにかく、俺はこっちだから。あと、今日は女子達を始末してくれてありがと。」

と言い、美門は分かれ道で俺とは反対方向に歩いていってしまった。

「初めて、か。」

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