一週間前の出来事 ページ10
＿＿＿1週間前＿＿＿
あの日、俺は家に帰ると一人のメイドに父さんが呼んでいるとの知らせが来た。
だから俺は勿論父さんの部屋へと向かった。
あの時は、父さんが俺のことを呼ぶなんて珍しいな、としか思っていなかった。
そして部屋に着き父さんの部屋へと入った。
社長椅子に座っている父さんはいつも以上に何故か不機嫌そうな顔をしていた。
『父さん、俺をお呼びになってどうかされましたか？』
すると父さんは無言のまま引き出しから一枚の写真を出して俺に差し出した。
『これはなんだ。』
俺はその写真を受け取り見た。
俺は写真を見た瞬間目を見開いた。
だってその写真には俺と若武たちが楽しそうにして道を歩いている姿が映っていたからだった。
『どうしてこれを父さんが持っているんですか。』
『最近、貴和がよくこいつらと一緒にいると聞いたから使用人に頼んで撮ってもらったんだ。』
俺は正直、今にも父さんに掴みかかりたい気持ちだった。
でも、俺は必死になってその気持を押し殺した。
ここで逆上したらどうなるか、わかっているからだ。
『お前、そんな奴らと一緒にいる時間があるんだったら少しでも早くここを継げる人間になれ。』
またその言葉か。
俺は小さい頃からずっとこの言葉を聞かされてきた。
『早くここを継げる立派な人間になれ。』
父さん、俺もうその言葉、聞き飽きたんですが。
『父さんは俺にどうしろとおっしゃるんですか。』
『さっさとそいつらと縁を切れ。そんな遊び、無駄だ。』
無駄・・・・・・・・
父さんにとっては無駄かもしれないけど、俺にとっては命をかけてでも守りたい仲間なんだよ。
『無駄かどうかは俺がどう思うかです。それに父さんの意見では絶対に縁なんて切れませんよ。』
とうとう、俺の口調に腹が立ったのか父さんは大声を出した。
『黙れ！お前がしてることはただの子供遊びだ！俺は絶対に認めないからな！』
『では、認めていただければよろしいのでしょうか。』
すると父さんは口を閉じた。
『父さんの認めていただけるような人間だったらよろしいですよね。』
父さんは俺に返す言葉に詰まったらしい。
『では、直接見てみたらいかがですか？この中の誰かをここで使用人として働いてもらい、どのような人間かを。』
すると父さんは大きく息を吐いた。
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ミッキ(プロフ) - 復習が復讐になってますね (2022年7月16日 15時) (
レス) @page22 id: 309455b65e (このIDを非表示/違反報告)
莉彩 - 私もいつか書いてみたいです (2022年2月23日 15時) (レス) @page33 id: c5d006ac64 (このIDを非表示/違反報告)
莉彩 - とっても面白かったです。マカロンｙさんのほかの作品もよんだけどどれもおもしろかったです (2022年2月23日 15時) (レス) id: c5d006ac64 (このIDを非表示/違反報告)
ooooooooo - って、他の人が言ってましたね^^; (2022年2月13日 22時) (レス) id: 5ba6c307c9 (このIDを非表示/違反報告)
ooooooooo - 復習が復讐になってますヨ (2022年2月13日 22時) (レス) @page22 id: 5ba6c307c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マカロンY x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makaronny21/?w=1
作成日時：2018年10月2日 5時
