七皿目 ページ9
椎名side
びっくりした
こんなに……こんなにたくさん食べる女の子がいるなんて……！！
テレビとかのフードファイターとかとは違う、純粋にお腹がすいてたまらなかった女子大生の胃袋ってすごい
油断してたら全部食べられちゃうんじゃないかって思うくらいすごい勢いでかきこんでいく
これは…美味しいってことっすよね？
それなら料理人冥利に尽きるというか！ご飯は美味しく食べてもらえることが一番っすからね〜
『……はっ！！！…え、な、ない…？』
「柊さん、すごい勢いで食べてたっすもん。僕もいっぱい食べるんで…あっという間になくなったっすね〜…」
『も、も、申し訳なさしかない！！！！！椎名さんのご飯めちゃくちゃ奪ってしまってぇぇ…』
「え！？構わないっすよぉ、僕もちゃんと食べれたんで。お腹すいて死にそうになってる人そのままにできないっすもん。美味しく食べてくれてよかったっす」
『ほんっっとに美味しかったです！椎名さんのご飯！ほんとにただの野菜炒め？って思って…ご飯と合う〜とか考えてたら……気づいたら何も無かった…』
「それにしても柊さん、結構ご飯食べるんすね。コンビニで買ってたものからは想像つかない量っすよ？」
彼女のバッグの近くにまとめて置いてあるコンビニの袋、ゼリー飲料とかカロリ〇メイトとか、それからカップ麺
どれも今日の食事量に対しては圧倒的に少なすぎる。全部食べるとしたら話は変わってくるけど
『あ〜……朝ごはん、結局緊張してあんまり食べれなくて……ってか…眠くて……』
「あぁ、なるほど…って眠かったんすか？いつもより早いからすごい早起きだなって思ってたんすよ」
『いや…………て、徹夜で……』
「あー……ちょっと理解したっす」
前日の徹夜が朝に響き、朝食もままならず発表、この様子だとお昼も軽食だろう。それでバイトして今このご飯だとすると……
今日初めてのまともな食事なんじゃ…？
それは、さすがに人間の食事としてはヤバくないっすか！？僕の食事量は多いっすけど、柊さんは少なすぎる！
「……柊さん、さすがにヤバいと思うっす。人間として」
『に、人間として！？どういうこと！？』
「普通の人間の食事、した方がいいっすよぉ！」
『あ、食事の話……』
「いや、そもそも睡眠からっすよ。明日何時に行く予定なんですか？」
『……確か午後だから…11:30とか？』
……よし、ちょっと前まで寝かせて朝ごはんを作っておこう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 349人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ほのか(プロフ) - この作品大好きなので体調に気をつけて頑張ってください！！いつでも待ってます！ (2021年5月13日 6時) (
レス) id: f523599a75 (このIDを非表示/違反報告)
碧生 - 体調に気をつけて頑張ってください！応援してます！ (2021年2月23日 10時) (レス) id: 7ffc4172b1 (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - 更新嬉しいです！ずっと楽しみにしていたので...（ ; ; ） (2020年12月5日 0時) (レス) id: 8e36405869 (このIDを非表示/違反報告)
征狐(プロフ) - sarahさん» ありがとうございます！私も限界大学生な影響が作品に出てしまって申し訳ないです…ゆっくりですが更新していきたいのでよろしくお願いします！！ (2020年10月28日 20時) (レス) id: bc51cbf501 (このIDを非表示/違反報告)
sarah - この作品大好きなので体調に気をつけて頑張って下さい！応援しています (2020年10月18日 2時) (レス) id: 5c622af5bf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：征狐 | 作成日時：2020年7月29日 17時
