十二皿目 ページ14
貴女side
何故かまた私は椎名さんの食卓についている
『えっ、私料理教えてって言いませんでした……？』
「そばで見てるだけでも知識になるかなって……？」
『いやいやいや私また椎名さんにご飯を作らせてしまったというか！2回連続で女子が作らせるのはどうなんだろうというか！』
「女の子だからとか気にしなくていいんじゃないすかね〜？出来る人、出来る時間がある人、やってて楽しい人がやればいいと思うんすよ」
『そう言われると確かに私は出来ないし、出来る時間がないし、もはや作業なんで有難いんですが』
「まぁまぁ！材料費を出してもらってるだけ助かるっす！さ、ご飯にするっすよ〜！」
……なんか、丸め込まれてしまった気がする
あの後、「それなら丁度いいっすね！僕も夕ご飯なんで一緒に作りましょ！」と言われて材料費を折半しまた椎名さんの家に来たわけだけど……
普通に手際がよすぎるんだよね。隣で洗い物しかしてない。あと味見
作る様子は見てはいたけど……分かるようで分からないというか……主に調味料の辺り……
いやそもそも何をどうしたらこうなるのか？みたいなのはよくある。今日は気づいたらロールキャベツが出来てた
美味しいよね、ロールキャベツ……見た目もなんか可愛いし……
『こんな夕ご飯ほぼ用意してもらってるのに材料費折半はまずくないですか…？私もっと出しましょうか？』
「えっ、いいっすよ〜お金に困ってるとかじゃないし。むしろ僕の方こそ夜の自由時間だろうに一緒にご飯させてしまってますし」
『そんなそんな……ただ焼いただけのものとか流し込んで寝るだけだったんで……とても健康的で嬉しい限りなんですが……』
なんとなく談笑して、もしかして椎名さんと私めちゃくちゃ仲良くなれてるんじゃ…！？みたいな気持ちになっちゃう
こんなイケメンと仲良しなんて烏滸がましいにも程があるけど
不意に「ピンポーン」と音が鳴り響く
8時手前のこんな時間に？宅配便でもあるまいし非常識だなと思ったけど、昨日の私はもっと酷かった
「…食事中なのにすみません、ちょっと見てくるっす」
『いえいえ、お気になさらず〜』
何か嫌そうな背中を見送りながら自分のスープに口を付けると玄関の方から派手に揉める声が聞こえる
……何が起きてんの…？
不意に部屋に入ってきた赤髪の男の人と半ベソの椎名さん。知らない男は驚いたように口を開いて大声で叫んだ
「ニキに女の子！？」
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ほのか(プロフ) - この作品大好きなので体調に気をつけて頑張ってください！！いつでも待ってます！ (2021年5月13日 6時) (
レス) id: f523599a75 (このIDを非表示/違反報告)
碧生 - 体調に気をつけて頑張ってください！応援してます！ (2021年2月23日 10時) (レス) id: 7ffc4172b1 (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - 更新嬉しいです！ずっと楽しみにしていたので...（ ; ; ） (2020年12月5日 0時) (レス) id: 8e36405869 (このIDを非表示/違反報告)
征狐(プロフ) - sarahさん» ありがとうございます！私も限界大学生な影響が作品に出てしまって申し訳ないです…ゆっくりですが更新していきたいのでよろしくお願いします！！ (2020年10月28日 20時) (レス) id: bc51cbf501 (このIDを非表示/違反報告)
sarah - この作品大好きなので体調に気をつけて頑張って下さい！応援しています (2020年10月18日 2時) (レス) id: 5c622af5bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：征狐 | 作成日時：2020年7月29日 17時
