▼.第26話 ページ28
カラ松「…A…」
カラ松さんは悲しそうな声で私の名前を呼んだ。
返事はできなかった。
我慢していた分、涙は止まらずに床にシミを作っていった。
上手く声も出ないまま、私はひたすら嗚咽を繰り返していた。
ふわり、と暖かい温もりを頭に感じた。
彼は何も言わずに、私の頭をそっと撫でていた。
――――こういう所だ。
無駄にお人好しで、自分を殺そうとしていた私にまで優しくする。
そういう所が、私は…
「…死神失格だね、A。」
突然、後ろから闇を
私はばっと振り向く。
そこには先程までいなかったはずの一松が立っていた。
真っ黒なマント。フードで顔が見えにくいようにしていたが、私からは彼がニヤニヤと笑っているのが分かった。
一松「ターゲットを殺せないどころか、同情されるなんてね。本当に、同じ死神として情けない。」
A「…いちま、」
一松「…上の方から直々に命令が下ったけど、聞きたい？」
A「…え…」
ピラピラ、と命令が書かれているらしい文書を揺らす一松。
ターゲットを殺せ、という令は、大抵は司令から下るものだった。
彼が言う上の方…というのは恐らく司令ではなく、死神の世界で1番偉い人のことを指している。
嫌な予感がした。
一松はヒヒッと笑って、頼んでもいないのに、つまみ上げるようにして持っているその文書を読み上げた。
一松「…『現在人間界で活動を行っているAを処せ。』」
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サクラ - これのアフターストーリーが読みたいです！ (2017年4月24日 21時) (
レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
まかろ(プロフ) - 望 心己さん» ありがとうございます！更新(そして返信)遅れてすみません〜(>_<)頑張りますね！ (2017年1月9日 22時) (レス) id: 94982d6870 (このIDを非表示/違反報告)
望 心己 - 面白いですね! 楽しかったです! 頑張って下さい! (2016年12月18日 16時) (レス) id: a64fa2085a (このIDを非表示/違反報告)
まかろ(プロフ) - 黒バイさん» カラ松「ああ、心配をかけたな。傷は負ったがなんとか生きてるぞ。」だそうです…！よかった！！(( (2016年8月8日 18時) (レス) id: 94982d6870 (このIDを非表示/違反報告)
黒バイ(プロフ) - カラ松様！無事ですか！？ (2016年7月29日 9時) (レス) id: dcb396dc31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まかろ | 作成日時：2016年4月30日 15時
