▼.第23話 ページ25
十四松「…あのね、A。」
ゆっくりと目を合わせ、そして彼は言った。
十四松「さっき、悪魔が神父を襲ってたのを見たでしょ?」
A「――はい」
そう言って脳裏に浮かぶのは、傷まみれの腕を庇うカラ松さん。
思い出すだけでも辛くなって目をぎゅっと閉じた。
私のせい、私が教会にいなければ…。
十四松「…あれ、悪魔が神父を殺せば、君が仕事をしなくて済むって思ってやったみたいだよ。」
A「…え、それって」
十四松「あの悪魔も気づいてたんだね!Aがどういう存在で、どういう任務を背負っているか!」
…おそ松が。
私のために。
十四松「…どうして泣いてるの?」
A「…ッあ、あれ…?」
気づかぬうちに目から涙が溢れていた。
そんな気遣い、彼らしくもない。
A「…すみません、私やっと気づきました」
涙を拭いながら、私は上を向く。
――忘れていた。私は“死神”。彼は“人間”なのだ。
私が彼を想うことは許されない。
ましてや、彼はターゲットなのだから。
『…次のターゲットは、人間界のある神父、カラ松です』
頭のどこかで声がした。
―――ごめんなさい、カラ松さん。
私は、あなたを…××さなければならない。
62人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サクラ - これのアフターストーリーが読みたいです! (2017年4月24日 21時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
まかろ(プロフ) - 望 心己さん» ありがとうございます!更新(そして返信)遅れてすみません〜(>_<)頑張りますね! (2017年1月9日 22時) (レス) id: 94982d6870 (このIDを非表示/違反報告)
望 心己 - 面白いですね! 楽しかったです! 頑張って下さい! (2016年12月18日 16時) (レス) id: a64fa2085a (このIDを非表示/違反報告)
まかろ(プロフ) - 黒バイさん» カラ松「ああ、心配をかけたな。傷は負ったがなんとか生きてるぞ。」だそうです…!よかった!!(( (2016年8月8日 18時) (レス) id: 94982d6870 (このIDを非表示/違反報告)
黒バイ(プロフ) - カラ松様!無事ですか!? (2016年7月29日 9時) (レス) id: dcb396dc31 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まかろ | 作成日時:2016年4月30日 15時