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▼.第22話 ページ24

一松「ふーん、それならいいけど。」

感情のこもらない声で彼は言った。
眠そうなその目が、いつもより鋭くなっている気がする。



一松「じゃ、精々頑張って」

死神はマントを翻して外へと出ていった。


そして気づけば私は1人、床にぺたりと座っていた。


…使命なんて忘れたままでいたかった。
ああ言ってしまった以上、やるしかないのは分かっている。
でもあの楽しい日々がそれによって壊される事は本当に苦しい事だった。



A「…どうしよ…」

仕事をするか、放棄するか。
どちらにしても私に明るい未来はない。

八方塞がりだと頭を抱えると、ふと後ろに気配を感じた。




ゆっくりと振り返ると、そこには大天使十四松が立っていた。
先程まで話していたのに、なんだかすごく遠い過去のように思える。


十四松「さっきぶりだね!!シスター!」

A「…そうですね。
どうされたんです?私何か忘れ物でもしましたか?」


平静を装って私は笑った。
大天使様はううん、と首を振る。


十四松「ちょっと伝えたいことがあったんだ!
……君、シスター、というか人間じゃないでしょ?」

A「…ッえ、何のことですか…」

十四松「…俺、実は嘘ついてたんだ。
本当はAが死神だって気づいてたけど、あえて気づいてないふりしてた!!」



衝撃的なその発言に、息を止めた。
知ってた…?


十四松「あっ、でもでもチョロ松女神は知らないと思うよ!
魔界の雰囲気は感じ取ってたけど。」

A「ま、待ってください…
どうして知っていたのに私に何もしなかったんですか」


私は慌てて聞いた。
死神だって気づいてたなら、なんというか、避けたりしてもいいはずだ。


十四松「?だって、A悪い人じゃないでしょ??」


その言葉に、私は涙が出そうになった。
悪い人じゃないだなんて、今まで言われたことあっただろうか…


十四松「っあー!とりあえず伝えたいって言ったこというね!!」

突然大声を出して大天使様は叫んだ。

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サクラ - これのアフターストーリーが読みたいです! (2017年4月24日 21時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
まかろ(プロフ) - 望 心己さん» ありがとうございます!更新(そして返信)遅れてすみません〜(>_<)頑張りますね! (2017年1月9日 22時) (レス) id: 94982d6870 (このIDを非表示/違反報告)
望 心己 - 面白いですね! 楽しかったです! 頑張って下さい! (2016年12月18日 16時) (レス) id: a64fa2085a (このIDを非表示/違反報告)
まかろ(プロフ) - 黒バイさん» カラ松「ああ、心配をかけたな。傷は負ったがなんとか生きてるぞ。」だそうです…!よかった!!(( (2016年8月8日 18時) (レス) id: 94982d6870 (このIDを非表示/違反報告)
黒バイ(プロフ) - カラ松様!無事ですか!? (2016年7月29日 9時) (レス) id: dcb396dc31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まかろ | 作成日時:2016年4月30日 15時

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