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▼.第21話 ページ23

A「一松…」


私はキッと彼を睨みながら返す。
こんな奴に、さん付けする必要なんてない。


一松「おいおい…僕のことそんな風に呼ぶやつじゃなかったよね?」

彼は呆れながら言った。
過去のことなんか関係ないし、思い出したくもない。


A「何しに来たんですか。お帰りください。」

私は一松の言葉を無視し、帰るように促した。


一松「ふぅん…おそ松に聞いたとおり、随分冷たいね。ヒヒッ…

でも、僕に逆らってどうするの?
自分の身が危うくなるだけでしょ。

第一、シスターでもないのになんでここで働いてるの?」


返す言葉もなかった。
そう、私はシスターじゃない。本当は…

そこまで考えて私は耳を塞いだ。

思い出したくない。
認めたくもない。


そんな思いを嘲るように、一松は続けた。

一松「ねぇ?






死神、A?」


A「―――ッ!」



息が止まる。

現実を突きつけられて、心拍数が上がっていく気がした。



一松「あれ、もしかして情が移った?…殺せないなんて、言わないよね。」

A「…今日はたくさん喋るんですね。“先輩”」

一松「…まあね。で、どうなの?」


殺せない…そう言えば確実に私は、この世から抹消されるだろう。


A「…ちゃんとやりますよ。ただ、タイミングを図っていただけです。」


そう言った自分の声は震えていた。

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サクラ - これのアフターストーリーが読みたいです! (2017年4月24日 21時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
まかろ(プロフ) - 望 心己さん» ありがとうございます!更新(そして返信)遅れてすみません〜(>_<)頑張りますね! (2017年1月9日 22時) (レス) id: 94982d6870 (このIDを非表示/違反報告)
望 心己 - 面白いですね! 楽しかったです! 頑張って下さい! (2016年12月18日 16時) (レス) id: a64fa2085a (このIDを非表示/違反報告)
まかろ(プロフ) - 黒バイさん» カラ松「ああ、心配をかけたな。傷は負ったがなんとか生きてるぞ。」だそうです…!よかった!!(( (2016年8月8日 18時) (レス) id: 94982d6870 (このIDを非表示/違反報告)
黒バイ(プロフ) - カラ松様!無事ですか!? (2016年7月29日 9時) (レス) id: dcb396dc31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まかろ | 作成日時:2016年4月30日 15時

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