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後日、後悔した。
なんでこの日飲み会に行ったのか。
撮影が終わった後、カメラマンの神河さん達に誘われて行くことにした。
店に入ると15人くらい入れそうな個室座敷。
カラオケまで付いてる。
神河「あとから徐々に来るよ。
一応今回の撮影が一段落したからお疲れ様会。
ま、皆飲みたいだけなんだけどね！」
神河さんに仕事の愚痴を聞いてもらって時間はあっという間に過ぎた。
時刻は0時をまわり日付が変わった。
こんな時間から来た集団にいた人物。
黒のパーカー、ジーパン、黒のキャップを被り、マスク姿で現れた大ちゃん。
マスクを外しながら、
大貴「よ、また会ったね」
あんまりびっくりしてない…。
おそらく誰かが私がいるのを事前に連絡してたんだ。
最初からお店にいた私と、最後に来た大ちゃん。
私の周りの席は埋まっているので1番遠い席に座った。
神河「…大丈夫？今日は酒が進んだね〜」
この業界、皆お酒強いのは何故だろう。
日頃の飲んでる量とか体力とか…関係してるのかな。
何杯飲んだか分からないけど、トイレに立つ度に足元がふらふらする感覚は増していた。
私から離れた場所に座る大ちゃんとは結局話さなかった。
向こうが来た時間も遅かったし。
女性陣に囲まれている大ちゃんの姿。
「やっぱり鍛えてたから腕とか太いですね〜」とか言って可愛い女の子達にスキンシップされてる。
…
前にフィットネス雑誌の仕事で身体絞ってたっけ。
まぁ…そんなことは…どうでも…いいんだ…
ー
「・・い、・・ろ」
「お・・・・きろ」
「おい、…起きろ」
頭に岩が乗ってるかと思うくらいなんだか重い。
顔を上げると……
…うーん…大ちゃん？らしき人が3人。全く同じ格好。微妙に重なってる。
天井のライトが眩しく感じて目をしかめる。
近くにあったおしぼりを目にギューっと当てて、もう1回目の前の人物を見ても
…んーやっぱり3人に分身してるな。
神河「ははははは！ごめんねー。酒いくら止めても止まんなくて」
私の様子をみた神河さんがケラケラ笑う声が聞こえる。
眠くてまた突っ伏した。
大貴「…俺この人送るんで帰ります。お先にすみません！お疲れ様でした！」
頭上から大きな大ちゃんの声。
「ほら、行くぞ」と腕を掴まれて立ち上がった。
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geek0622(プロフ) - 初めてお話を読んで泣きました。切なくて大好きです！！ (2019年9月2日 19時) (
レス) id: 6c99156764 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - もちもちさん！このお話とっても面白いです。毎回読み入ってしまいます…笑更新無理せず頑張ってください！ (2019年8月2日 16時) (レス) id: bc08b0a9bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち
| 作成日時：2019年7月28日 13時
