058 - 嫌な予感 ページ10
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お店の外に出ると……まさかの大雨。
大貴「うげぇ……雨降るって予報で言ってたっけ？」
「あぁ……そうだったかな？」
日中、スマホに入ってるお天気アプリが通知してくれてたかもしれない。
大貴くんからのメッセージじゃないと判断してスルーした可能性が高い。
大貴「ビニ傘買ってくる」
指差した先、100メートルくらい先の角にコンビニが見えた。
「え、私も一緒に…」
大貴「2人して濡れちゃ意味ねぇじゃん。 すぐ戻るから待ってて」
結構しっかりめに降ってる中、駆け足でコンビニに行ってしまった。
奢ってもらったり、傘買ってきてもらったり…なんだか悪いな。
店にギリギリ雨宿り出来るくらいの長さの屋根があって、そこで待つことにした。
雷が鳴ってないのが不幸中の幸い…
彼の気遣いや優しさを目の当たりにして、自分の中にある気持ちを再確認していた。
＊「傘無いの？ 入ってく？」
「へっ？」
突然、知らない男性3人組が話し掛けてきた。 年齢は20代後半くらい。
「えっ…あ……いや……平気です」
＊「すげぇ可愛いね。 良かったら一緒に飲み行かない？」
えっ…
嫌な予感しかしない。
にじり寄ってきた男性達に囲まれて、怖くて足が固まる。
＊「傘無いんじゃ駅まで行けないじゃん。 濡れちゃうよ？」
もしかして、1人飲みしてたと思われてる…？
「あの、友達と来てて……今、待ってるんです」
この人達から離れたくてどこかに移動したいけど、雨足は強いし店に戻るのもおかしいし…
何より怖くて身体が動かない。
＊「良いじゃん、あとでその友達にメッセージ送っとけば。 奢るからさ、軽く飲み行こうよ？」
「やっ………お酒全然飲めませんし、」
どう断るのが角が立たないんだろ…
諦めていなくなってくれないかな…
＊「へーきだよ、もしあれならソフトドリンクでもいいし、俺たちの横で甘いもの食べててもいいからさ、」
1人の男性の腕が背中に回ってきた。
どうしよう…やめて……
パニックになっちゃって、逃れるための言葉が見つからない。
「っ……」
大貴「どうしました？」
大貴くんの声が聞こえた。
落ち着いた………かなり低いトーンで。
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もちもち(プロフ) - せりかさん» コメント頂けてると思わず御返事遅くなりすみません; わわ…せりかさん！だだ…だ大ファンです…！信じられない…有難う御座います！！(T-T) (2020年3月4日 12時) (
レス) id: e672c225a3 (このIDを非表示/違反報告)
せりか(プロフ) - こんにちは、初めまして。私は他の方のお話をあまり読まない方なのですが、もちもちさんのお話は文章が綺麗で楽しく読ませて頂いてますー！続き待ってますね。(^^) (2020年2月8日 15時) (レス) id: 02a6a09f83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち
| 作成日時：2020年1月17日 23時
