プリパラを自分なりに作り変えてみた (ページ1)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:356 hit

『プリパラ、始めてみた。』ページ1

私の名前は真中蘭。私立茜ヶ丘学園初等部5年B組16番。
趣味は読書。身長は145cm。
性格は皮肉屋だし陰キャ。友達はあまり居ない。
こんな私を癒やしてくれるのは唯一、読書だけだ。
今日も図書館で300ページほどの本をほぼ2日掛けて読み終わった所だ。
皆はプリパラとかいうバーチャルアイドル空間に夢中だけど私は読書のほうが好きだ。
読み終わった本を返しに行こうとした直前、一本の電話がなった。あまりにも急だし、それに加えて図書館だったので、司書の先生が怪訝の目を向けてきた。
私は本をテーブルに置いて少し駆け足で図書館から出た。
それでも電話は鳴り止まない。
私は着信ボタンを押し、
「はいはい。どちら様？」
と面倒そうに応答する。
『あーあー！蘭、やっと出てくれた〜。』
「ドロシーかよ。」
その電話の主はドロシーであった。毒舌でナルシだけど数少ない私の友人だ。
『あのさぁ！大人気アイドルソフトがプリパラNIIGATAに来るんだって！結構近くない？』
「はぁ。それだけ？」
『いやいやまだあるの！そのライブにトモチケ交換してない友達を連れて行くとその友達にプリパラサポートチケットが貰えるんだって！』
「んじゃあ切るよー。」
『あぁぁぁ！待って！だから一緒に行こって事！』
「はぁ!?」
あまりにも大きな声だったため、廊下を歩いていた生徒が驚いた顔で振り返る。
「でも私会員登録とかそういうの…」
『あぁそっか。ならメールにアプリのURL貼っとくから。そこから来て！』
「…はぁ。」
でも行くか。断れる空気でも無いし。私は直後に送られてきたメールのURLをタップした。
すると私の周り一面に光が漂い始める。
「!?」
私は内心パニックに陥ったが、同時に安心感も漂い始める。
「…」
気持ちが良い。ずっとここに居たい。
そんな感情と同時に私の意識は遠のいていった。
「…ハッ！」
目覚めると私は謎のエントランスにいた。
「おーい！」
聞き覚えのある声が聞こえた。
「あ！」
ドロシー。そして双子のレオナだ。
「こんにちは。」
「ドロ…ムグッ！」
私は名前を言いかけた途端ドロシーに口を抑えられた。
「もー。ここではアバター名で呼ぶの。普通にプリパラ憲章に違反するよ？」
「ムゴ…ムゴムゴ!?」(う、嘘でしょ!?)
「今の時代本名出すのも怖いからねー。」
「そーだよね。」
私はドロシーの手を無理やり外すと、
「で？ソフトのライブってのは？」
「あ、こっちこっち。」
私はドロシーとレオナに手を引かれてライブ会場へ連れてかれた。