クロ廃のための短編集3(閲覧注意)

バーテンダーの苦悩3 ページ12

ディ｢俺はこの賭けに100億の金を賭ける｡｣


ク｢悪くねぇな、んじゃ俺はその上で。｣


俺の堂々たる発言に周囲がざわめき立つ｡


ディ｢いいのか？負けたら払わなきゃいけないんだぜ？｣


ク｢ハッ･･･負けると分かってるものを今更怖じ気づいてられるかよ｡｣


俺は相手を挑発しながら言った。


ディ｢いい度胸してんじゃねぇか。上等だ･･それでこそ俺の相手に相応しい。俺は０の数字を予想しようとする｡お前は？｣

ク｢その隣の２で｡｣


また俺の発言で周囲がざわつく。


だが、勝負事は大きく出ねぇと勝負とは言わないだろ？


俺はこの勝負で負ける事を予想した。


いよいよルーレットが回り出した。


ルーレットの回る勢いが段々落ちてきた頃････


ク｢17･･･32････20･･･｣


ディ｢7･･･11･･･30･･26････9･･･｣


すると、玉が０に入るのを俺は確認した。


･･･やったか？


しかし次の瞬間･･･入るかと思った筈の玉が2にコトンと音を立てて入った。


ｶﾞﾝｯ!!!


ディ｢あぁ、くっそぅ!!!いけると思ったんだがなぁ!!!ほらよ･･･数千億の金だ。これ以上たかるなよ。あぁ〜面白くねぇ!!｣


ク｢嘘････だろ？｣


俺は敗北したくてわざとディーラーの戦略にのっかった････


甘かった････のか････？

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