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幹部(2) ページ16
「…うん。君、そろそろ昇進しないかね?__空いた太宰君の穴を埋めてほしい」
"太宰"という単語が出てくるだけで、私の肩は揺れる。
そして、太宰さんの穴を埋める。
つまり__
「私が……幹部に、なると…?」
「そう。君は太宰君の補佐で、幹部の仕事はある程度判っている筈だ。それに、君の力量や采配などを鑑みて、ね。」
それは嬉しかった。
素直に。
恩人に貢献できる。
それに、多分窓際族みたいに、何かを考える時間が多かったから、太宰さんを思い出すんだろう。
なら、幹部になって、くるくる働いて、忘れてしまおう。
「やるかね?」
「はい。やらせてください」
首領はにっこりと笑った。
「A!明日食べましょ!」
「え、エリスちゃん明日!?明日はちょっと…仕事が…」
「いや!明日がいいの!」
「…じゃあ、私と2人で行きましょう?」
「Aと?うん!リンタロウ、カード貸してね!」
喜ぶエリス嬢と反対に、首領が項垂れた。
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作者名:コレット | 作成日時:2018年8月4日 20時