【あんスタ】偶像崇拝Ⅲ (ページ16)

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そのまま流れる静寂。

………………な、んで無言なのこの人たち。

まさか…怒ってる…？

お礼言うのおせぇんだよ！とか言われたりする？

そう思って恐る恐る顔をあげれば、くすくすと笑いを堪えている月永と目が合った。

…え。

レオ「っ…ふはは…！Aって意外と馬鹿だよな～！友達なんだから助けるのなんか当たり前だろ～？」

泉「そうだねぇ。わざわざお礼を言われる程の事でもないし」

『え……とも、だち……？』

ぽかんと口を開けて彼らを見つめていれば、それにまた月永が爆笑する。

俺の横で頬杖をついた瀬名が不満そうに口を尖らした。

泉「なに、嫌なわけぇ？生意気なんですけどぉ。チョ～うざぁぁい！」

『や、そういうんじゃなくて………俺と友達だなんて…君たちに益ないでしょ。また…昨日みたいに迷惑かけるかもしれないし………』

中学以前の友人もそれが原因で離れていったしね。

何度も何度も倒れちゃう俺に嫌気がさしたんだって。

だからさ、俺と一緒にいたってこいつらに利益なんてこれっぽっちもないわけ。

俺はソロで活動してるから、ユニットに入ってるこいつらとは全く違うことをするしね。

百害あって一利なし、だよ。

レオ「…おまえさぁ、おれたちが利益の為に一緒にいると思ってんの？」

泉「れおくんも馬鹿だけど、Aくんはもっと馬鹿だよねぇ…」

『なっ…！馬鹿じゃない！座学の成績優秀なんだぞ！』

呆れたようにため息をつく2人にイラッとした。

馬鹿じゃないもん！

馬鹿って言う方が馬鹿なんだもん！

レオ「おれたちは、Aが好きだから一緒に居るんだぞ？だから、友達」

『…でも』

泉「あ"ーもう！でももだってもないんだけどぉ！？
………それとも、俺たちと友達は嫌？」

困ったように笑う瀬名に顔を覗き込まれて、ぐっと押し黙った。