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『ようこそ、我が
ギリシャ神話風の白い衣装に身を包んだ瑞沢先輩だった。
長くて白い脚を惜しげも無く晒し、足を組んで玉座に深く腰掛ける。
太ももまで割かれた白い衣装の所々には黒の刺繍が施されていた。
『本日は、"楽園の管理人"たる俺が、皆様をご案内致しましょう。どうか最後まで、お楽しみ頂ければ幸いです』
ふっと彼が微笑めば、講堂には歓声が響く。
それを合図にしたように、先輩が歌い出した。
歌が進んでいくと同時に玉座から立ち上がり、私達との距離を縮めていく。
先輩のテノールは講堂を満たして静かに消えていくけれど、いつまでも耳に、心に残るようなものだった。
連続して2曲を歌った先輩の額には汗が薄らと玉を結んでいて、それさえも演出なんじゃないかって思うほどに綺麗だった。
『ふぅ…いきなり2曲歌うのは結構しんどいですね』
なんて苦笑しながら玉座に戻り、MCに入る。
その流れでさえも完璧で、先輩から意識を離せない。
本当に、彼はこの学院のトップなんだ。
トリスタの皆から聞いてはいたけど、本当に凄い…！
いつか、いつか先輩のステージを作ってみたい！
MCとして雑談をしつつ、先輩は観客に目線を配り、心を掴んで離さない。
普通のライブMCよりも長く時間を取っているけれど、それも先輩のプランなのかな？
ユニットでのライブなら、それぞれのソロ曲とかがあるからそこで少しなりとも休憩できるけど……
先輩はソロだから、休憩時間っていうのがないもんね。
『…っと、時間が押していますね……皆さんと話すのが楽しくって、時を忘れちゃうや』
疲れからなのか少しだけ崩れた口調。
それもまたギャップ的な何かで引き込まれる。
どこまでが計算なんだろう、なんて考えて空恐ろしくなった。
『さて、次の曲はEdenとして活動する時のソロ曲です。最近出したものだから皆知ってる、かな…？』
苦笑してから、俯く。
玉座に座ったまま項垂れたように動かない。
前奏が流れ出せば、彼は酷く悲しそうな顔で歌い出した。
それが演技なのか、本心なのかは分からない。
歌詞を聞いていれば、友を救えなかったことを嘆き悲しみ、けれど前を向く……みたいな内容だった。
2番が始まる時、先輩が歌い出すのと同時に4人の声が響いた。
『うぇっ……？』
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リザ - 回答ありがとうございました。完結まで楽しみにしてます！ (2020年11月19日 12時) (
レス) id: 34ee890aff (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - リザさん» 質問ありがとうございます〜！ここではあれなので、本編のほうで回答させていただきますね！ (2020年11月19日 11時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
リザ - 質問何ですが、落ちとかありますか？ (2020年11月19日 11時) (レス) id: 957f187fe2 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - リザさん» ありがとうございます！ (2020年11月18日 12時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
リザ - 続編おめでとうございます！これからも頑張ってください＼(^_^)／ (2020年11月18日 8時) (レス) id: 379886a56b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2020年11月18日 7時
