賭主 ページ27
『二度目はなくってよぉ!
中原くん役の入り具合すごかったね。ご丁寧に裏声を使ってたし。』
「ちょっと、ウィリーそっくりじゃないか。」
なんて平和そうに言っているが二人がいるのはポートマフィアの資料室。
太宰が中原を上手く嵌め、中島の懸賞金の懸け主の情報があるところを答えさせ、それにおまけにお嬢様口調の内股歩きをさせたという結果である。
実際ウィリーは知っているが、二話前に書いてあり____
「敦くんの懸賞金をかけた奴らを知りたくてね。
君が一番知ってそうだけど、何も言わないだろうから態々捕まったのに…」
『それなら君さっさとそこから抜けて探せばいいじゃないか。』
とどのつまり『自分で探せ』ということでもある。
片っ端から本をあさる太宰に対し、ウィリアムは足元にあった黒いファイルを手に取り、パラパラと適当にページをめくり太宰にそのまま投げる。
「イタ。何するんだい。」
『太宰くんがお求めの資料はこれだ』
そうウィリアムが言うと太宰はそのファイルを開ける。
2、3ページ程捲ったとき、太宰の余裕そうな顔はすぐに崩れた。
「此奴等は____⁉」
『ああ。出資者は
金が全てだと思っている嫌味な奴だ。
きっとこの懸賞金の大半を出資していたはずだと思う。
次に時計塔の従騎士の近衛騎士長だったかな。アガサ・クリスティー。
この組織では実質、ランクはトップだ。』
「そして最後は君がパトロンでもしてるよね。
死の家の鼠のF・ドストエフスキー。」
『パトロンなんてそんなねぇ。
これを話すのは本当に極僅かなんだけれども…
まさかの僕も巧いこと彼にはめられていまや従順な犬にでも成り下がるところでね。』
「そうだったのかい?
あんなに彼は君にご執心だったし、君もどこか認めてる様だったからてっきりもうそうなのかと。」
『はは、違う違う。
弱かった時に巧くつけこまれて嵌められただけだ。
ただ…あの子が死ぬときは、一緒に僕も死ぬだろうけど。』
「君、そういっといて実は認めてるんじゃないかい。」
『さあね。ご想像におまかせするよ。
僕は先に社に戻る。嫌な予感がするんだ。』
ウィリアムはそういうと、そこから姿を消した。
「全く、君の異能力の便利なことだね。
まるで魔法みたいだ。」
太宰はそう部屋の中で一人笑った。
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- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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NUMA - ドストさん好きです!更新楽しみにしてます!! (2018年8月3日 17時) (レス) id: 8fbd0af433 (このIDを非表示/違反報告)
マリア(プロフ) - 東雲まいさん» 是非ともしちゃってください!cv石田さんだから余計ラスボス感が凄いですよね(*´∀`*)ノこれからも更新頑張ってくださいね!お節介かもしれませんが体にも気をつけてくださいね(@^▽^@) (2018年4月2日 0時) (レス) id: aef3096be5 (このIDを非表示/違反報告)
東雲まい(プロフ) - マリアさん» ああああもうめっちゃわかります(´;ω;`)ドストさんラスボスだと信じてます、もうアガサさんでなくていいよ(かなり失礼)って思うくらいドストさんはヤバいです。もう好きです、大好きです(突然の告白)だからめっっちゃ小説内で贔屓するんですけどね(( (2018年4月2日 0時) (レス) id: 9e1b48ce1c (このIDを非表示/違反報告)
マリア(プロフ) - 東雲まいさん» 凄く分かります!私は、ドストエフスキーと太宰さん推しです!なんかミステリアスだしドストエフスキーはもうなんか、ラスボスみたいな?感じしません? (2018年4月2日 0時) (レス) id: aef3096be5 (このIDを非表示/違反報告)
東雲まい(プロフ) - マリアさん» 嬉しいですわ本当(´;ω;`)ウィリ爺をそういってくれると嬉しいです(勝手に名前かりてるだけだけど((()ミステリアス好きは私も分かります!!めっちゃ好きなんです!!!だから文ストの推しはドストなんです!!!((( (2018年4月2日 0時) (レス) id: 9e1b48ce1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:東雲まい(アカウント変わりました。) x他1人 | 作成日時:2017年5月14日 21時