依頼 ページ14
『申し訳ない、少し遅れたよ_____』
「どうか私と一瞬心中していただけないだろ____
イタっ。何をするんだい国木田君とウィリー。」
ウィリアムは電話を終え、急いで探偵社に戻ると
依頼人だろう金髪の女性を太宰が何やら口説いているようだった。
直感に従い、持っていた革の旅行鞄を思いっ切り振り上げ、太宰の頭めがけて振り下ろすと同タイミングで国木田の蹴りが太宰に直撃した。
傍から見るとものすごく痛そうではあるが流石太宰。
まるで授業中に後ろから軽くちょっかいを受けたレベルのリアクションだった。
『依頼人を口説く馬鹿探偵がどこにいる、という話だよ。』
「同じくだ。」
「なんだか国木田君とウィリーが双子に見えてきたよ…」
それでも依頼人の手を握っている太宰を一瞥し、国木田に合図し
ちょっとヤバそうと、ひとくくりできる部屋に連行してもらった。
扉越しではあるが、なぜかはわからない。
太宰のアーっ♂という声が聞こえるような気がする。
「それで、依頼の件ですが…」
一般人なら気にする扉の向こう側の声がまるで聞こえないように普通にふるまうその依頼人の女性に対し
“変人慣れでもなにかしているのか”とその場所にいる人は全くおんなじことを思った。
「____最近、社のビルヂングの裏によからぬ輩が屯しているようで…
中には聞きなれない異国の言葉を話すものもいるとか…」
「それは!!!!!!!!!!」
いきなり開かれた例のさっきの扉から国木田が出てきてそう大声で言ったので
事務員の一人が珈琲をダイナミックに重要な書類にかけたのは言うまでもない。
「それは、密輸業者の類だ。
軍系がいくら取り締まってもフナ虫のように現れる…」
『フナ虫…ヒィ…太宰くんじゃないか。』
「ウィリアムさんって、辛口ですね。」
『敦くん、嫌でも数日間太宰くんと過ごしてみるとよい。
彼のことがクソみたいな虫に見えてくるよ。』
「そうらしいですね。」
「君たち失礼_____
国木田君やめてァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」
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NUMA - ドストさん好きです!更新楽しみにしてます!! (2018年8月3日 17時) (レス) id: 8fbd0af433 (このIDを非表示/違反報告)
マリア(プロフ) - 東雲まいさん» 是非ともしちゃってください!cv石田さんだから余計ラスボス感が凄いですよね(*´∀`*)ノこれからも更新頑張ってくださいね!お節介かもしれませんが体にも気をつけてくださいね(@^▽^@) (2018年4月2日 0時) (レス) id: aef3096be5 (このIDを非表示/違反報告)
東雲まい(プロフ) - マリアさん» ああああもうめっちゃわかります(´;ω;`)ドストさんラスボスだと信じてます、もうアガサさんでなくていいよ(かなり失礼)って思うくらいドストさんはヤバいです。もう好きです、大好きです(突然の告白)だからめっっちゃ小説内で贔屓するんですけどね(( (2018年4月2日 0時) (レス) id: 9e1b48ce1c (このIDを非表示/違反報告)
マリア(プロフ) - 東雲まいさん» 凄く分かります!私は、ドストエフスキーと太宰さん推しです!なんかミステリアスだしドストエフスキーはもうなんか、ラスボスみたいな?感じしません? (2018年4月2日 0時) (レス) id: aef3096be5 (このIDを非表示/違反報告)
東雲まい(プロフ) - マリアさん» 嬉しいですわ本当(´;ω;`)ウィリ爺をそういってくれると嬉しいです(勝手に名前かりてるだけだけど((()ミステリアス好きは私も分かります!!めっちゃ好きなんです!!!だから文ストの推しはドストなんです!!!((( (2018年4月2日 0時) (レス) id: 9e1b48ce1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:東雲まい(アカウント変わりました。) x他1人 | 作成日時:2017年5月14日 21時