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「やぁ」
後ろから今日は聞かないだろうと思っていた声が聞こえ慌てて振り向く。
「赤司!?」
「何を驚いているんだ」
ただ挨拶しただけだろう、と平然と応えられた。
てっきり休みかと思った…ん?
「おい、Aはどうした」
いつも片時も離れないくせに今日に限って居ない。
「あぁ…家に居るよ」
「…お前あの後何もしなかっただろうな?」
「ハハッ面白いことを言うね。
僕が何をしようがお前には関係ないだろう」
冷たいその視線は慣れているはずなのに怯んでしまう。けどこれだけは答えてもらうぞ。
「じゃあ質問を変える。
何故Aを連れてこなかった?お前らは一緒に居なくちゃ駄目なんだろ?」
だいぶ前に教えてくれた事を思い出し聞いてみる。
「はぁ…分かった応えるよ」
「面倒くさそうな顔しやがって」
「まずは…」
無視かよ
「Aを連れてこなかったのは排除すべきものがあるからだ」
「排除…」
「あぁ。
汚いものを見せるわけにはいかないからね」
きっとあの電話の相手の事だろう。
赤司はソイツを潰す為にAを休ませたって訳か。
「成程な。
だが今頃Aは苦しんでいるんじゃないか?」
一度見た事がある。
ものの5分有るか無いかの時間離れただけでAが過呼吸になったのを。
あの時はすぐに赤司が戻ってきた為治ったが、もし今過呼吸を起こしてしまっていたらどうするつもりなのか。
「実渕辺りに言えばソイツに注意してくれるだろうから今日は帰「睡眠薬」…は、?」
ボソリと呟かれた単語。
「睡眠薬を飲ませたから寝ているよ」
「なっ、」
「僕が家に着いた頃に起きると思うから安心するといい。他に質問は?」
「…いやもう大丈夫だ」
「そうか。なら僕はもう行く。
少し挨拶をしてこなくてはならないからね」
クラスまでもう調べあげたのか、迷いなく進んでいく赤司。
睡眠薬飲ませたって…
でもまぁ起きて苦しむより眠っていた方が良いのか?
つーか挨拶で終われんのかよアイツ…。
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りお(プロフ) - はぁ、、、好き() (2020年7月28日 23時) (レス) id: 78edd84026 (このIDを非表示/違反報告)
藍@666(プロフ) - 研磨が今日も尊いさん» 本当ですか!良かったです!嬉しいお言葉、有難うございます^^* (2019年6月19日 20時) (レス) id: c2ff24abe1 (このIDを非表示/違反報告)
研磨が今日も尊い - 僕の一番理想的なヤンデレです!読んでてファァァ!って興h((してくる作品です! (2019年6月17日 0時) (レス) id: 9302f4ea83 (このIDを非表示/違反報告)
藍@666(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 遅れてごめんなさい!灰崎センパイは勉強不足なので、よく調べて書けそうだったら挑戦してみようと思います。 (2019年6月14日 22時) (レス) id: c2ff24abe1 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者) - 祥吾様の小説も書いて欲しいです (2019年6月2日 22時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍 | 作成日時:2019年5月27日 21時