捜索卅弐 ページ32
勿論蛇柱様には内緒で屋敷を出た。
けれど、蛇柱様が継子ちゃんにあたられても困るので(あたらないと思うけど)
継子ちゃんには刀鍛冶の里に行きたいとの旨を伝えると快く快諾して下さった。
「私も早く継子辞めたいんですけどね。」
との言葉と共に。
そして、刀鍛冶の里へ向かう隠の人の後をつけてなんとか辿り着いた。
波乱万丈だった気がするけれど、そんなん気にしない。風柱様のためだからね!!
なんて張り切って開き直るとグーちゃんが呆れた目で見てくるのでここまでにしとく。
到着する頃にはもう日は沈んでいた。
変な山?の中にいるわけなのですが……
到着して自分たちの凄さを実感したいところだけれど、問題に直面。
「……ところでグーちゃん、急に刀鍛冶の里に押しかけちゃったわけだけれど…こっからどーする?」
刀を打ち直してくれる刀鍛冶師なんて分からない。ツテもない。
どうしよう。最初から行き当たりばったりすぎて情け無くなる……っっ。
そんな状況に軽く絶望を覚えたあたし。
けれどグーちゃんは違ったみたいで。
「グーちゃん、どこ行くの?」
トタトタ歩き出すグーちゃんに問掛ける。
まあ答えるはずもなくて。
どうして?だって鳥のグーちゃんに知り合いなんかいるはずない………
あ!もしかしてグーちゃんって刀鍛冶関係の人だったり???する???
「グ〜〜〜ちゃ〜ん、すごい!!そうなんだ!そういうことなら早く言ってよね!」
勝手な自己解釈で自己完結。
中々地球温暖化防止でしょ???
完全にはてなマークが上についてるグーちゃん。また変なことでも考えているんだろうって思ってるに違いない。
それでも歩き続けるのであたしもそれの後についていく。
なんだか本当に頼り甲斐があるんだよね。
信頼できるし信用できるし。
なんなんだこの鳥は一体。
人間に戻っても、ぜひ相棒続行させてください。
「グーちゃんってホント不思議」
「グアッ」
お前の方がなってそんな事ないでしょ。
あたしのどこが不思議だって言うの?
こんなに一人に一途になれる乙女なんだよ??
あたし達はいつも通りの会話で。
いつも通りの歩幅で。
提灯をつけなくとも月に照らされ明るい道を歩いていった。
良いのか悪いのかこの日は満月。
あたしとグーちゃんの最後の日。
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やぁ - 全部の作品繋がってますよね?!やばい!まじすごい!もう一周してきますヾ(´▽`*)ゝ (2021年7月31日 14時) (レス) id: d87333c5a5 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - キュンキュンしました!実弥の、蛙の王子様ならぬグーちゃんの王子様!トテトテついてくるグーちゃんは可愛いし、実弥に戻ったらすごくかっこいいし!物語の内容も面白いし、最高です!実弥に恋してしまいそうです、どうしよう笑!幸せな時間をありがとうございました! (2021年7月23日 12時) (レス) id: 6a2842892c (このIDを非表示/違反報告)
赤目のなりすまし(プロフ) - 柿ピー。さん» 柿ピー。様、そのお言葉とても嬉しいです………(;;)読んでくださってありがとうございました(;;) (2019年10月23日 1時) (レス) id: 52f4f26d76 (このIDを非表示/違反報告)
赤目のなりすまし(プロフ) - レンさん» レン様見ていただきありがとうございました!!!これからも頑張ります〜〜〜(;;) (2019年10月23日 1時) (レス) id: 52f4f26d76 (このIDを非表示/違反報告)
柿ピー。 - 神作品... (2019年10月19日 14時) (レス) id: 49a5bdcfae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤目のなりすまし | 作者ホームページ:http://instagram.com/nuka___1111
作成日時:2019年9月19日 21時