【東卍】マイキーの彼女はチートなガチオタお嬢様

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あ゛ーっ、やっと授業全部終わった。

小五の授業って、こんなに大変だったっけ？



いや、簡単だし私の記憶力天才的だから内容に関しては問題ない。

けど、授業を受けること自体が面倒極まりない…。明日から大丈夫かな？





「ねぇ美桜ちゃん、ちょっと時間良い？」


『ん？』


…誰？(マイキーで頭がいっぱいでクラスメイトの自己紹介を聞いてなかった人)

てか、初対面で 名前呼び＋ちゃん とか、馴れ馴れしすぎない？





「伝えておきたいことがあって。

　ついて来てくれる？」


「お願い！」


『分かった。』




「こっちだよ」と言っていそいそと教室から出ていく二人。

後ろをついて行くと、辿り着いたのは、一階下の人気のない階段下のスペースだった。



え、私これから何されるの…？

まさか、いじめ？カッターキャー？脅し？

そんなことが頭をよぎる位には、薄暗い場所だった。





「あのね、…美桜ちゃんは転校してきたばっかりで知らないと思うから、どうしても伝えたくて。」


『……何を？』


「佐野君のこと。」




マイキーの、こと？





「美桜ちゃんの隣の席の佐野万次郎君はね、不良なの。

　七小のマイキーなんて呼ばれてて、チョー喧嘩が強いんだって。」



「学校もサボってばっかりでね。

　…年上の不良達とつるんで、色んな危ないことをしてるって噂なの。

　煙草も吸ってるし、喧嘩では血塗れで、気絶するまで相手を痛めつけたり、見境なく暴れて女の子にも手を挙げたりしてるらしいよ。」



「私の友達なんて、佐野君の友達って人達に襲われかけたんだから！

　コンビニとかで不良を見かける度に、今でもその時のこと思い出して、怖くて震えてるんだよ！」



『…』







は？…何言ってんの、こいつら。





マイキーが、喧嘩で相手を痛めつける？女に手を挙げる？


そんな訳ねぇだろ。



マイキー自身がそんなことするなんてあり得ないし、

ドラケンにもまだ会ってないマイキーの不良の友達(ダチ)は場地さんか黒龍の人たちだけだし、

彼らがそんな不良の道を外れた行為をする訳ない。








「だから、美桜ちゃんも危ない目に遭う前に、佐野君から離れたほうが良いよ。

　学校案内も私達がしてあげるから、ね？」



『……れよ。』


「？」


『いい加減黙れよ、お前ら！』


「え、」





声を荒げる私に、驚く二人(クズ共)。









ああ、





反吐が出る。

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