３２ ページ32
評価30人、お気に入り100人越えありがたや！やっとテストが終わって勉強から解放されたんで、更新頑張ります！引き継ぎよろしくお願いしまーす！
ーーーーーーーーーー
手術は無事成功し、今は眠ってる赤音さんも、じきに目を覚ますそう。
夜遅いので、ココはイヌピーの両親と一緒に帰って行った。
きっと、明日からお金を稼ぐ方法を探しまくるんだろうなぁ。
『じゃ、おやすみ、イヌピー。』
「…なぁ、」
私もそろそろ寝ようかと自分の病室に戻ろうとしたけど、イヌピーに引き止められる。
「火事の時、オレの名前を呼んだの、お前だったんだな。
オレをイヌピーって呼ぶの、ココだけだから、…ココが助けに来てくれたんだと思った。」
あっ…、やっちまったなぁーーー。
前世の癖でイヌピーって呼んじゃったわ。
ってことは、ココもじゃない？
『…ごめんっ！』
「？何で謝るんだ…？」
『イヌピーとココって、なんか、二人だけの呼び方、って感じするじゃん？
私がそれで呼んで良いのかな〜って…。』
「良いんじゃないか？
オレもココも気にしてねぇ。」
はいっ！
イヌピー、ココ呼びお許し出ました！！！
おめでとうございまーーす！！
最初はあんなに警戒レベルMAXだったのに、推しと仲良くなれて幸せだなぁ。
イヌピーが、声のトーンを落とし、私に尋ねる。
「美桜は、オレや赤音を火事から助け出して、治療費までくれた。
何でそこまでする？
お前には、オレ達の為に命を懸ける義理も、痛手をしてまで大金を用意する必要もないはずだ。」
疑ってるとかではなく、単純に分からないというようだった。
何で、か。
推しだから、ただそれだけなんだけど、そんなこと言う訳にはいかないしなぁ。
『私の大事な人達を守る為、かな。』
大事な人達っていうのは、勿論マイキー達もイヌピー達も、全員だ。
『後は、…お金で助かる命があるのなら助けたいから。
世の中にはね、必死に守ろうとしても、この手から零れてく命もあるんだよ。』
質問には答えたし、夜も遅いので、「おやすみ」と言ってイヌピーの病室を去る。
二度と、あんな思いはしたくない。
飛び散る血飛沫。響く呻き声と笑い声。泣き叫ぶだけで何も出来ない私。
忘れたいのに、ずっと頭にこびり付いて離れない。
思い出す度に、耳鳴りがして、頭痛と吐き気で気が狂いそうだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 141人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あまね - 訂正お願いします。28話の二酸化炭素中毒ではなく、一酸化炭素中毒です。すみません職業柄気になってしまうんです (12月10日 14時) (
レス) @page28 id: 0a2d634d93 (このIDを非表示/違反報告)
月夜桜＠黒猫(プロフ) - おかかまんさん» 最高ですか！？スランプ嵌っちゃって暫く更新出来てなかったんですけど、その言葉でやる気出て頑張れました！ (2022年5月1日 22時) (レス) id: 89af83cb6a (このIDを非表示/違反報告)
おかかまん - ヤバイ…続きが気になって夜しか眠れねぇ…最高なお話あざす！！ (2022年4月23日 21時) (レス) @page38 id: fd52a6e4cf (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 月夜桜＠黒猫さん» お願いします！待ってます！楽しみにしときます！ (2021年11月3日 17時) (レス) id: 98977eac5e (このIDを非表示/違反報告)
月夜桜＠黒猫(プロフ) - あおいさん» やったぁ！刺さる人いた！もうﾊﾞﾝﾊﾞﾝ救済しまくるんで、お楽しみに。 (2021年11月3日 12時) (レス) id: 89af83cb6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月夜桜＠黒猫 | 作成日時：2021年9月29日 17時
