【東卍】マイキーの彼女はチートなガチオタお嬢様

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天野には外で待っててもらって、一人、赤音さんの病室に入る。




沢山の機械に繋がれ、酸素マスクを付け、全身を包帯で覆われた赤音さん。

あまりに痛々しい姿に、思わず俯く。








何も、変わってないじゃん…。

「絶対守る」って言ったのに。守れなかった。



私が最初から気をつけていれば良かった。

もっと早く気付けたら、こんな事にはならなかったのに。













『ごめんなさい、赤音さん。』


涙が頬を伝う。

袖で拭って、染みになる。





『綺麗な体に、可愛い顔に傷を作っちゃった。

　ココに、怒られちゃう。


　…痛いよね。すぐ、手術で治してあげるから。

　火事からは守れなかったけど、死なせはしないよ。』



















車椅子を押して、病室を去る。




『お待たせ。

　ねぇ天野、…私、赤音さんの治療費を肩代わりして、治療できるようにしたいの。』


「治療費とその他、計四千万円、現金でもう準備しといた。

　今、じいやが持ってきてくれてる。」


『えっ！？』






な、何で！？仕事、早過ぎない…！？

どうしたいかなんて、まだ話してなかったのに。















「…お嬢様の考えることなんざ、聞かねぇでも分かんだよ。バーカ。」



『ちょっと待て、主人にバカはないと思う。

　いつも辛辣で毒舌だけど、バカって言われる筋合いはないよ？』



ねぇ？この使用人、失礼すぎない？

え、私曲がりなりにもお嬢様だよね？？











『きっと天野は、その優秀さを手に入れた代わりに、思いやりと礼儀を無くしちゃったんだね…。』



「は？(ガチトーン)」



『ｲｴﾅﾝﾃﾞﾓﾅｲﾃﾞｽ｡

　い、イヌピーの病室行こうか〜。ﾊ､ﾊﾊ｡』






真顔天野怖いよぉ。

助けて…。



てか、私が主人だってば！

もう良いや、天野が辛辣なのはもう慣れっこだもん。




早くイヌピーのとこ行って、赤音さんの件なんとかしないと。


















(やっと笑ってくれた、お嬢様(美桜)。)

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