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少年「僕の大事な、……帽子が………あそこに、飛んで行っちゃった………ヒック」
少年が指を指した方に目を遣ると、随分高い木の上の枝先に帽子が引っかかっていた。
確かに、あんなに高ければ少年では届かない距離だ………
田村「そうかそうか……じゃあ、私が取って来よう」
少年「え?お兄ちゃんが、?」
綾部「おやまぁ、そうだね。
僕が下から帽子をキャッチするよ」
田村「あぁ、そうしてくれ」
そう言うと、三木ヱ門がスイスイと木に登っていく。
怖がらずにブレずに登っていく様、流石は私のライバルだ………
木の上まで着いた三木ヱ門は枝先に掛かっていた帽子を喜八郎の所目掛けて落とした。
喜八郎がその場で少し飛んで、簡単に帽子をキャッチした
綾部「来た来た〜……よっと、」
浜「ナイス喜八郎!」
綾部「まぁね〜……はい、どうぞっ」
少年「わ〜……!!お兄ちゃん達ありがとうっ……」
田村「どういたしまして。次からは気をつけろよ?」
少年「うん!!ってえ、もうお兄ちゃん降りてきたの!?」
田村「フフン、これぐらい私にとっては朝飯前だからな」
少年「凄い………お兄ちゃん達忍者みたい!!」
「「「 !!!? 」」」
「ははは、少年。我々は忍者じゃないぞ?」
浜「そうそう!近所に住んでる者同士の友達なのさ;」
斉藤「昔から仲が良いんだよ〜……」
「「「 そうそう!! 」」」
少年「ふーん、そっか……そうだよね!!
あ、もう帰らないと………
お兄ちゃん達ありがとう〜じゃあね!!」
綾部「ほーい、気をつけて帰るんだよ」
少年「はーい!!」
少年は持ってた帽子を深く被って、我々に向かって嬉しそうに手を振りながら走って行った。
「「「 ふぅ………… 」」」
田村「まさか、あんな小さな子に見破られるとは……私達もまだまだだな………」
斉藤「将来有望だね……」
「そうですね………
と、とりあえず、目的地へ行きましょう。」
浜「そうだね!」
彼らが知らない所で、その一連の行動を覗いてた者が一人いた。
高い所から、ひっそりと
???「なるほど。忍者、か……………」
その人物は興味ありげに彼等を見つめていた。
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おんぷ - 続き楽しみにしてます (1月2日 15時) (レス) id: e0221025e3 (このIDを非表示/違反報告)
まいこはん(プロフ) - おんぷさん» コメントありがとうございます!励みになります( ; ; ) (11月17日 16時) (レス) id: 9814b5802e (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ - 続き楽しみにしてます。 (11月13日 23時) (レス) @page23 id: e0221025e3 (このIDを非表示/違反報告)
まいこはん(プロフ) - 豆乳ぷりんさん» わわわコメントありがとうございます!! 面白いって言って頂けて嬉しいです……ゆっくりですが、頑張って書いていきます! (7月17日 18時) (レス) id: 9814b5802e (このIDを非表示/違反報告)
豆乳ぷりん - コメント失礼します!お話めっちゃ面白いです!!続き待ってます! (7月16日 17時) (レス) id: 4a08c85297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まいこはん | 作成日時:2023年7月7日 3時