〜5松目〜 ページ6
『じゃあ、十四松さん、ありがとうございました。』
今私がいるのは自分の家の前
そう、彼、十四松さんが私を家まで送ってくれたのだ
大丈夫だと断ったし、他の兄弟達も止めたけど、彼は
十四「ううん!!!!もう暗いし、Aは女の子でしょ!!!危ないよ!!」
そう言って、私の腕を引っ張ってくれた
好奇心で後ろを振り向くと
『っ‥』
あの3人が、私を睨んでいた
凄く、怖い顔で
私はそれを見なかったフリをして十四松さんの背中だけを見ることにした
十四「ううん!!!気にしなくていーーよーー!!」
そう言って笑顔で私を見送ってくれる十四松さん
『ふふっ‥じゃあ‥‥』
そんな十四松さんに自然と笑みがこぼれ、まだ話していたいとも思ったけど、早く帰ってもらわないと彼らが十四松さんを心配するだろうから
そう言って、ドアノブに手を掛けた
十四「あっ、待って!!!」
『え‥?』
パシッ、とドアノブを掴んだ方とは逆の方の手を十四松さんに掴まれた
そして_______
十四「あっ、えっと‥‥‥あの、いつもごめんね‥?」
一時あわあわと慌てる素振りを見せた十四松さんは、一息つくと申し訳なさそうに眉を下げて私に頭を下げてきた
『えっ‥!?なっ、なんで謝るんですか‥?』
突然のことで驚きが隠せない私
十四「その‥いつも兄さん達がAに酷いこと言って‥
A‥悲しいよね‥
苦しいよね‥
つらいよね‥?
僕も、ちゃんと兄さん達にダメだよって言えなくて、ごめんなさい‥!!」
また頭をバッと勢いをつけて下げた十四松さん
私は
『‥‥‥‥そんな気にしないでください!私、全然大丈夫ですから!それに‥皆さんを怒らせるようなことをした、私が悪いんですから‥‥』
最後の方はだんだん小さくなってしまったけど、ちゃんと聞こえたはず
十四「‥‥A‥」
十四松さんが悲しそうな顔で私の名前を呼ぶ
ど、どうしよ‥
と、その時
トド「十四松兄さ〜ん?遅かったから迎えに来たよ〜」
十四「!トド松!」
丁度トド松さんが来た
『あ!じゃあ、送ってくれてありがとうございました!さようなら!』
とだけ言って家へと入った
入る寸前に見えた、彼の悲しそうな顔は気づかないフリをして
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偶数LOVE!(心々) - 感動しました、、 筋肉、天使ですね。はい。最近十四松も好きなんですよ。(元、数字推し)続編読んできます。 (2019年8月25日 5時) (レス) id: 01d7da7a06 (このIDを非表示/違反報告)
壱 - 感動しました!すっごく泣きました!これからも応援してます! (2019年7月15日 1時) (レス) id: 94ed33be30 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール - マ、マフラーはどうなったのでしょう? (2017年8月12日 15時) (レス) id: 26f7e5e552 (このIDを非表示/違反報告)
あびこ - すっごい泣いてしまいました。私、感動的な話は大好きです。これからもがんばってください。 (2017年3月21日 22時) (レス) id: 6a901cb49c (このIDを非表示/違反報告)
明夢 - 泣けますねー (2017年2月13日 8時) (レス) id: b96a7a91d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞希 | 作成日時:2016年4月1日 13時