双子、なのになぁ‥‥。【おそ松さん】

〜24松目〜 ページ25

〜トト子side〜






トト｢･･･いつ、行くの？｣


多分、腫れてしまった目を新たに擦りながらAに問う








正直、Aにはずっと傍にいてほしい


ずっと隣にいて欲しいし





ずっと隣で笑っていて欲しい









でも、Aが決めたことの邪魔はしたくない





もう、自分で自分の気持ちがわからない

Aには自分の気持ちを尊重して欲しい



でも、離れて欲しくないの









『･･･再来週、かな･･･』


あはは、と寂しげに笑うAの姿にまた涙腺が弱って、唇を噛み締める








なんで






なんでこの子がここまで傷つかなくちゃならないの






この子は



Aは








こんなにも、人の事が考えられて、



可愛くて



明るくて









いい子なのに



そんな事を思ってるくせに、何も出来ない自分には余計に腹が立つ







トト｢･･･そっ、か･･････｣




声が少し震えてると思う

もう、泣きすぎだよ、私






『･･･お姉ちゃん』


トト｢･･･なに？｣







Aが、私の名前を呼んだ


私は、さっきよりは落ち着いて返事が出来たと思う







『･･･私、ね









後悔はしてないんだ』




何処かサッパリとした顔でそう言った


後悔･･･してない･･･







トト｢･･･そう｣

下を向いた私には、そんな返事しか出来なかった









『あんなに皆に嫌われて


笑われて

お姉ちゃんと比べられて

泣いて

迷惑がられて

お姉ちゃんに迷惑をかけて









こんなに沢山の迷惑を皆に掛けてきた


でもね、私の出した結論に、後悔はしてないんだ









確かに、もう、私は皆の近くにはいないし


お姉ちゃんの隣にもいない








でも、それで彼らが喜ぶなら

彼らが楽になるのなら









私は、それでいいんだ_____________』




ニコッと優しく、綺麗に微笑んだA








ホントにこの子は･･･









トト｢やさしっ･･･すぎ、るよ･･･ッ！！｣



こんなにも、自分が傷ついて

苦しんで

悩んで

つらくても








いつもいつも、人を優先して


それが例え、自分が傷つくことになったとしても








人の為なら平気で自分を傷つけて









なんで


そんなに優しいの･･･ッ






そう思うと、涙がまたボロボロ零れた



あーあ、明日も、お仕事なのに･･･



『･･･えへへ････』



当のAは、そう、可愛く笑った

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