甘くて甘い、【歌い手】【短編集】

仕事【mfmf】 ページ7

『はぁぁ…』


誰もいないオフィスで1人ため息をつく。


残業、残業、残業。


このところ毎日のように残業が続いている。


きちんとそれなりのお給料だって支払ってもらってるから何も言えないけど。


今日も遅れそう、ごめんね、と短い文章を彼、まふまふに送る。


すぐには既読がつかないのできっと作業か何かをしているのだろう。


" 夕飯は2人で食べよう。 "


同棲を始めた時に二人で決めたルールのようなものだった。


はやく、帰らなきゃ。


その一心で私はキーボードを打つ手を早めた。


･


『終わった、…』


バックアップをとりパソコンの電源を落としたのは定時から4時間も過ぎた21時。


急いでエレベーターに乗り込むが社内に人は少なくエレベーターに乗ってくる人はいなかった。


･


遅い時間なのにも関わらず満員電車に揺られマンションに着いたのは22時をすぎる頃。


『ただいまぁ〜』


シーンと返事がない廊下に悲しくなる。作業してて忙しいんだよな、と自分に言い聞きかせリビングへ向かう。


「あっ、Aおかえり！」

『…まふ、』

「へへ、ご飯、作って待ってた」


Aほど上手くないけどね、と少し照れくさそうに笑う彼。


「お仕事、お疲れ様」


そのたった一言だけで一日の疲れなんてどこかに行ってしまいそうだった。


『…まふ大好き』

「僕もAのこと。大好きだよ」


fin.


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よくわからない終わり方になりました、、、

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