甘くて甘い、【歌い手】【短編集】

パンイチ【snr】 ページ28

※ 2020.8.12 深夜配信のパンイチからネタお借りしました


「Have a nice day ！またね〜」


…やっちゃった。

配信が終わるまで待って一緒に寝ようと思ってたのに。


ベッドに入って配信を聞こうと待機していたものの、気づいたら寝てしまっていて急いで起きて配信をつけた時には配信はもう終盤。


明日早いって言ってたしもう来るかな、と再び布団に潜り込み目を瞑る。

予想は的中。小さくカチャリとドアが開く音と人の気配を感じた。


「…やっぱ寝とった。」


小さな呟きだったが聴き逃しはしなかった。


『…おきてるよ、』

「っわ、びびったぁ。寝ててよかったんよ？」

『…一緒に寝…ねぇちょっと待ってよ』


ん？なんて首を傾げても可愛くないんだからな！！


『な、なんでパンイチなの！！服着て！！』

「別にええやろ。シてるとき着とらんやろ？」

『そっ、それとこれは別でしょ！お願いせめてTシャツ着てってば！！』


部屋を暗くしていたので寝ぼけた頭ではすぐに気づかなかったが彼は上半身裸でパンツ1枚。俗に言うパンイチ姿だった。

最近よく走ってるのもあり程よく鍛えられた身体は何度見ようが見慣れる訳では無い。


「へいへーいTシャツ着ましたよ…っしょっと…」


ブラックのお揃いで買ったTシャツを着てベッドに入ってくる。


『…ほんと心臓に悪いから』

「腹筋フェチなん？」

『ちがう、けど、恥ずかしいじゃん…』

「なにそれ可愛ええ〜」


ぎゅっと抱きしめられて頭をぽんぽんと撫でられる。

つい数分前まで寝ていたからか眠気は直ぐに戻ってきた。


『…せんらお顔ふにふに』

「パックしとったからね。Aもふにふに」


ふふふ、と2人で笑いあってそのまま自然と眠りに落ちていった。


fin.

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