白い翼の愛の天使【ハリポタ】 (ページ4)

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4 行方ページ4

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いつも通りの朝。
カーテンを開けて朝日を誘い、窓を開けて朝の澄んだ空気を流し込む。

毎朝の一連を終えた私は、部屋の風通しのいい日陰におかれた大きめの箱に視線を移した。

あの箱には沢山の氷とフクロウがはいっている。

あの白いフクロウを看取ってから数日。

私はできる限りの方法を尽くした。亡くなった生き物の写真を載せるわけにはいかないので手書きのビラを貼ったり、ネットを使って探したりと。

…しかし、未だに彼のご主人は現れない。

数日もしたら生き物の亡骸は腐ってしまう。
大きな容器に氷と塩をいれて凍らない程度に体を冷やし、毎日きれいな水を絞ったタオルで優しく拭いたりしたが、限度があった。

まだ生きているようだった白く美しい体は、薄れている。

身支度を終えた私はドアノブに手を掛けた。

「いってくるね…」

独り暮らしを始めてから言うことのなかった言葉。
冷たくなった彼にかけた言葉は、返ってくることはなかった。

しんみりとする心にけじめをつけ、私はドアの鍵を閉めた。そのまま、私の心とは対照的にきらきらと朝日を投げ返すアスファルトの道に足を進めた。

『…～！！よし、これで終わり』

仕事がおわり、体を伸ばすと共に視線をあげて時計を見ると午前10時を指していた時計の針は、すっかり夜を指していた。

「あなたさん、お疲れ様でした！」

『お疲れ様、楽しんできてね！』

いつもよりおしゃれをした同僚に挨拶をして私は席をたった。なにやら、彼女はこの後彼氏と会うようで上機嫌で化粧を直していた。少しその彼氏が羨ましいと思ったのは心の中に秘めておこう。

やっと今日も仕事がおわり、いつも通りの帰路につく。

私は一人になるといろいろ考えてしまうようで、さっきの同僚の上機嫌な笑顔がきっかけで変なことも考えてしまう。
「私も大切だと思える人がほしい」だなんて。いつもなら思わなかったことなのに。

運命の人とか恋のキューピッドとかなんとかっているはずなんだけどなぁ。

『…いつか、ね』

こればっかりは考えても変わらないことだ。

よくよく考えれば、私は去年就職したばかりで結婚願望もなかった。同僚はずっと前から付き合ったいたラブラブなカップルだし、その同僚と比べるのはそもそもおかしかったな。
私は急がず、焦らず、いつかでいいや。

持ち前の切り替えのはやさで、私は再び帰路を歩き出した。

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すみません、この時ハリーは17歳でした。もう大人の設定にします。