一章玉狛支部1 ページ5
「おかしいな...ここらへんに出現されたと報告があったんだが」
「遠征艇らしきものはあるが中は空だな。特に変なものはない」
報告と調査任務があり少し遅れて到着した現場には既に風間隊がいた。この辺りは立ち入り禁止区域であるため人の被害報告はない。
黒い遠征艇が壊れた状態で放置されているが最近落ちたものだろう。プスプスと煙を出している
「烏丸か」
「なんかありました?」
瓦礫をよいしょと崩れないように跨ぎ近づく。制服姿のままだが、既に優秀な隊員が調査済みであるためほとんど自分の出番はなさそうだ。
「遠征艇だけだ。どこからかは分からない。中も特にこれといったものは無い。これ以上の収穫もないだろう。他のネイバーの出現もない。ひとまずこれを本部に運ぶといったところだ」
戦闘する必要はなかったようだ。実に不気味であ。何もない遠征艇が一人でに三門市に来たのか。
ある程度の情報共有の後、玉狛支部に向かおうとして風間さんたちと別れる。
家に帰ったら夕飯は何にしようなどと考えながら禁止区域から出ようとする
「ま、まて!」
道を塞ぐように女性らしい高い声をした人影が前方に現れる。
黒い外套のようなものを着てフードで顔はよく見えない。一般人ではなさそうな雰囲気から変人か、あるいは…
「...?」
いろいろ考えていると様子がおかしいことに気づつく。
「その...ここはどこ!?」
「三門市です」
「ミカドシ?」
「はい。ついでにここは立ち入り禁止区域なので早く出た方がいいですよ」
「なっ、あなたはいるじゃないですか!」
指をさして当たり前なことを聞いてくる子供相手に表情を変えず答えていく。
「俺はボーダーなので」
「...??」
なんとなくこれだけで察しがついた。しかしそこまで危険そうには感じられない。
つかつかと近づくと少しづつ後ずさりをして「え、ちょっと、待っ...」と言っているが問答無用に固まる相手のフードを取った
「判断は悪くないっすね」
何処か世間知らずな雰囲気だ。怯えて漏れ出る小さな呻き声だけが聞こえる。
もしあの時風間さんを選んでいたら間違いなくこの子は良い風にはされないだろう。
ネイバーは一般の人には理解されない
見た目は俺たちの何も変わらないのに
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豆腐ノ木(プロフ) - ゆきむらさん» 4週…!?まじか嬉しすぎて頭おかしくなりそう…!!コメントありがとうございます!! (2021年3月29日 23時) (レス) id: bba6fd72fb (このIDを非表示/違反報告)
ゆきむら(プロフ) - ふぇ!!?!更新?!!(*´`*)ドキドキ。この作品好きすぎてもう、4週くらいしてます…続きが読める日を楽しみにしてます!!! (2021年3月25日 16時) (レス) id: 7eb94c6b54 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐ノ木(プロフ) - あいさん» もちろんです。言わばこれほぼ序章で、いずれ原作に続く予定です。じゃないと全くもってストーリー書ける気がしないので!応援ありがとうございます! (2018年11月25日 17時) (レス) id: 696f41baff (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - そういえばなんですがこのお話は原作沿いまで続くのでしょうか?私的には続いてくれると嬉しいです!これからも更新頑張ってください! (2018年11月25日 17時) (レス) id: a2c75168cb (このIDを非表示/違反報告)
豆腐ノ木(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!誤字脱字沢山あって読みにくいか心配ですが、ご期待に添えるよう頑張ります! (2018年11月5日 18時) (レス) id: 696f41baff (このIDを非表示/違反報告)
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