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私は負けじと目尻に力をいれた。
「なぜ、話さないといけないの?」
私のトリオン量は間違いなく利用される。もしそれで命を落とすことになったらヒュースとの約束を私が自ら壊すことになる。
出来るだけ、自分の弱い部分を出さないように強気で喋らないと。慣れない感が出てしまうかもしれないけど、まだ何も分からないここの人間に話すなんて出来ない。
「まぁそうだよな。だが何かを企んでる訳じゃないだろ。遠征艇からは何も見つかってない。本人から武装の確認されていない」
私は何も喋っていないのによく喋る人だ。
「まぁとにかく。ここ玉狛支部はネイバーにもいいヤツいるから仲良くしようぜ主義だということを理解してほしいんだが…まぁまだ難しいよな
後はたのんだぜ烏丸」
「わかりました」
色々話してすぐに支部長はどっかに行った
残ったのはカラスマと私だけ。とても気まずい。というのは私だけのようで相変わらず表情の変わらない相手は先に話しだす
「何から説明すればいいんだ...あ、そうそう
ここはネイバーを敵対視してる人が9割ぐらいだから外で自分の出身を話すのはやめておくことをオススメする
えーと、それから...」
カラスマの口が止まる。少し目を見開き驚いているようだ。
もう何日もちゃんとした物を食べていないがためこんな最悪のタイミングで私の腹が鳴ったせいだ。
真面目な雰囲気だったのが一変し一気に顔が熱くなる。
「...クッ」
「っ!今笑いましたね!」
最大限睨んだが未だに笑っている気がしてならない。
「笑ってない、笑ってない」
私は怒るとキュッと口を結び軽く震えている。完全に舐められた、これでもう私のさっきまでの苦労は意味が無くなった。
「ふぅ、とりあえずなんか...あ、多分昨日の残りの夕飯が冷蔵庫に入っていたような」
カラスマがふらーっと別の部屋に行く
ここで選択が頭をよぎった
(逃げられる...!)
なんか歓迎されていて逆に気持ちが悪い。具合が悪くなりそうなので出来ればここを離れたい
同じ言葉も家族と他人じゃこうも違うのかと生まれて初めて理解した。すごく帰りたい。しかしここを出ても生き過ごせるかどうかも分からない。だから迷っている
遠くでチーンという音がした。何かの兵器か何かか?と恐れる
やはりなにか悪い予感がした。
「逃げよう...!」
「え、温めたから食べてってからの方が」
「わぁぁ!!?」
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豆腐ノ木(プロフ) - ゆきむらさん» 4週…!?まじか嬉しすぎて頭おかしくなりそう…!!コメントありがとうございます!! (2021年3月29日 23時) (レス) id: bba6fd72fb (このIDを非表示/違反報告)
ゆきむら(プロフ) - ふぇ!!?!更新?!!(*´`*)ドキドキ。この作品好きすぎてもう、4週くらいしてます…続きが読める日を楽しみにしてます!!! (2021年3月25日 16時) (レス) id: 7eb94c6b54 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐ノ木(プロフ) - あいさん» もちろんです。言わばこれほぼ序章で、いずれ原作に続く予定です。じゃないと全くもってストーリー書ける気がしないので!応援ありがとうございます! (2018年11月25日 17時) (レス) id: 696f41baff (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - そういえばなんですがこのお話は原作沿いまで続くのでしょうか?私的には続いてくれると嬉しいです!これからも更新頑張ってください! (2018年11月25日 17時) (レス) id: a2c75168cb (このIDを非表示/違反報告)
豆腐ノ木(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!誤字脱字沢山あって読みにくいか心配ですが、ご期待に添えるよう頑張ります! (2018年11月5日 18時) (レス) id: 696f41baff (このIDを非表示/違反報告)
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