未来を変えるための【烏丸京介】

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「これこの前のじゃない！准のとこから貰ったログでしょ？」


帰ってきた桐絵が早速食いついた。テーブル上に置かれている笹の葉を見て自分の分を期待するが、あるのは入っていたであろうからの袋だけ。

そして今現在、最後に食べている存在がいた。


「おれはたべてないぞ」

「じゃあなんであんたの周りに葉が2枚もあるのよ！！」


割と恒例らしいので無視してていいよと言われた。チョップされた陽太郎との口喧嘩を背後に、いつの間にか誰かがベイルアウトしている。


「あちゃー、陽介がやられた」

「ポイントは二宮隊ですね」


ポイント形式はさっき教えて貰った。倒せればいいけどそこで最後に残ることでポイントと多く貰える。

後、取らせないために自ら戦闘範囲外へと逃げることで自動的にベイルアウトする方法も。


「辻が木虎と当たったな。これは運が無いな」

外で走ったついでに桐絵を迎えに行っていたレイジさんも戻り大体揃った。

時刻も午後6:30を迎える。


「残ったのは佐鳥と二宮、奈良坂と木虎か」

市街で建物が多い地形で、スピードのあるアタッカー木虎とシューターの二宮が激闘している。

レーダー上には佐鳥だけ表示し狙いを定めている。まだ残っている奈良坂もレーダー上には表示されていないが、同じような状況になっているだろう。



「これはやっぱりリーチのある二宮が勝ちますか？」


相手は目の前にいる。周りの狙撃は膠着状態なのでオペレーターの警戒情報が来るまで狙わなくていい。そう考えた。どちらにしろ残ったらスナイパーは距離を詰められ落ちる。

だが未視聴であるクローニンさんが「いや、」と別の場所を指摘する。



「木虎が二宮に張り付いているこの場合

真っ先に狙われるやつはまだ2人も残っている嵐山隊のスナイパーだ。しかしそれを防ぐために二宮をその場から逃がさないようリスクをかけず抑えてればいい。そのおかげで佐鳥は二宮に集中することが出来る。

二宮はスナイパーを狙いたいが木虎が邪魔だから、今は木虎を相手するしかない。

つまりこの状況で誰でも狙えるという点を持つ奈良坂が鍵。奈良坂が誰を狙うかによってどの部隊が勝つか決まる。誰を落としても戦況に影響するから多分今頃作戦室は論議しているな。」


なるほど。と納得する

そこまで裏を読むにはやはりまだまだ経験が足りない

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