未来を変えるための【烏丸京介】

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この国のどっかの名産と言われている帰還した二人のお土産である笹団子を食べながら。


「もう少しで桐絵ちゃんも来るだろうし。暇潰しに前のランク戦のデータでも見てみる？」

「ランク戦？」

「隊員同士の模擬戦だ。臨機応変な対応が必要だからより経験を積むことが出来るのよ。」

ゆりさんが提案するとすぐに宇佐美が個室から記録の入ったUSBを持ってくる。それをパソコンに繋ぎ、さらにテレビ画面に接続するとその中から適当に選んだ先頭記録が表示される。


「近距離、中距離、遠距離が揃っていて分かりやすくバランスの良い嵐山隊。近距離プラス特殊弾、槍、遠距離2人の巧みな戦略を使う三輪隊。近距離、中距離2人、遠距離で狙撃以外個人で戦える強さを持つ二宮隊。

全員A級で、かなり見応えがあると思う。

この記録だけで大体の概要が分かるよ。勉強用のいい記録だよね〜」


場所は市街地。それぞれバラバラに転送される。その転送位置も運によっては遅れが出てしまうようだ。


ランク戦ではオペレーターは防衛隊員より重要となる場合がある。そのよくある例の場面がすぐに表示された。

実況と共にそれぞれの位置が表示される。しかし数人足りない。


「これ嵐山隊から貰ったデータだから嵐山隊目線なんだけど、表示されていないのは狙撃。バッグワームって言ってね、姿を隠し敵に情報を与えないための特殊兵装。スナイパーはみんなこれ着けてるよ。後は奇襲する人とか。」

他にも、映った敵のタグ付け、部隊合流までの道筋、逃走経路、背面・側面の敵やスナイパーへの警戒情報、敵の移動予想、戦術展開図などが、隊員の視界にリアルタイムで映し出される。

それを全て一人で常に全員に行っているので4人部隊のオペレーターはかなり優秀といえるだろう。戦闘員が多い程オペレーターの負担が増えるので3人編成の方が多いらしい。

仕事が多いがトリオン能力は問わないので目の前で解説をしている宇佐美も私でさえ活躍出来る可能性がある。



「その他には...そうそう、それぞれの武器を見てみよっか。」

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