【あんさんぶるスターズ！】夏色、恋色 (ページ2)

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照りつけるような太陽に思わず投げ出してしまいたくなるほどの荷物

……を抱えて歩く人々を病院から眺めていた

窓の外を眺める私は4年前の交通事故で2つなくてはならないものをなくした

1つは声
最初に説明された限りだから詳しいことは覚えてないけど確か私は奇跡でも起きない限り声が出ない

2つ目は耳、聴力

普通の人に当たり前のようにあるこの2つを私は一度になくしてしまった

高校は……今年度に入ってから行く気も起きず。

一度、無理やり行かされそうになって通学路で見事に倒れてしまった

もちろんの事、病院へ電話され入院である

診断結果は貧血と言うことだったが医師に厳重注意を受けてしまった

……それが昨日のこと

明日には退院が出来るだろうと窓の外を眺めていた

夏に入って温度も上がり、街中には半袖の人がほとんどだ

でも、私はガンガンについたエアコンに耐えきれず長袖

窓を開けることは何故かいい顔をされない、エアコンを消すと暑すぎてしまう

仕方なく長袖を着てちょうど良い体温調節をしていたのだった

すると、扉が視界の端で開くのが見えた

振り向くとそこにはお母さんの姿

仕事帰りか、スーツ姿のお母さんは疲れた様子で机に置いてあるメモに何かを書き記して行った