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『0』 ページ1

_________愛用の筆を手にとって真っ白なキャンバスと向かい合った

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ふぅ、と息を吐き指で下書きをなぞる


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描かれて居るのは向日葵が咲き誇る風景

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真ん中で満面の笑みを見せる過去の自分の姿に懐かしさを覚えながら頬が緩んで居る自分に苦笑してしまった


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まだ色は塗られておらず白黒のスケッチのようになっているこの絵に何度逃げて来たことか



今はもう違う


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手にした筆に力を込めた





今できる精一杯の作品を作ろう


そう思って私は筆に絵の具をつけて描き始めた





思い出のあの日を完成させるため

『1』→



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作者名：椎名心音 | 作者ホームページ：なし  
作成日時：2016年6月3日 17時

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