愛されたいのは 2

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二人で下に下りて開店準備をしていると、なんだか俊くんの視線を感じる。

テーブルを拭きながら俊くんをチラッて見ると、なんかこっち見てニヤニヤしてるし。


「何よ、その顔」

「へへ、別に」

「言いたい事があるなら言って！」

「いや、上できたみつと何話してたのかなって」

「……内緒」

「うわー、あやしいなぁーー」


ってなんでそんな嬉しそうなのよ 笑

俊くんってなんでかわかんないけど、ずっと北山さんと私をくっつけようとしてたよね。


「口動かしてねーで手ぇ動かせ、宮田」

「へーい」


って注意されてもめちゃくちゃ嬉しそうじゃん。

ドMか。









それから数日後のお休みの前の日の夜、太輔さんからLINEが来た。

太輔さん明日、何か予定あるかな?


予定か…

相変わらずの暇人ですよー。

平日休みってほんっと友達と予定合わない。


Aいいえ、何も予定なしです!

太輔さん実は有給取ったんだ。
どこかドライブに行かない?

Aいいんですか!?嬉しい!

太輔さんじゃあ明日、迎えに行くね。







はぁ…

ちょっと前まであんなに北山さんの事で悩んでたのに、太輔さんから連絡もらってホイホイと遊びに行くなんて

ふと、なんか自分が最低な二股女に思えてきて落ち込んできた。

情緒不安定か。

自分で自分にツッコミ入れるあたりもヤバい。

いつまでもこのままじゃダメなのはわかってるけど…

もう少し…もう少しだけ考える時間を下さい。

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