51 ページ3
*
「ホントに?」
そう聞かれたのに、私はすぐに答えられなかった。
だって北山さんのその熱い視線から目が離せなくて、喋ることも忘れてたから。
「わからない…です」
そう言うと、また北山さんが近づいてきて…
私はもう逃げる事も諦めて、ただ北山さんだけを見つめていた。
すると北山さんは窓に右手をついて自分の身体を支え、もっと私に近づく。
一度私の唇に視線を落としたかと思うと、またわたしの目を見た。
その視線がまるで「キスするけどいい?」と言っているようだった。
そしてそのまま重なる唇。
知らなかった。
北山さんの視線がこんなにも麻薬のように、私を痺れさすなんて。
唇が重なってた時間が長かったのか、短かったのかすらわからないけど、
一度離れた唇。
北山さんはおでこをくっつけたまま話しだした。
「ごめん、我慢できなかった」
そう言ってもう一度キスしてきて、今度は左手が私の後頭部を支えて、絶対に逃れられなくなった。
北山さんの柔らかいぷにっとした唇が気持ちよくて、一瞬離れようとしたのを思わず追いかけるようにキスを返してしまった。
そこからのキスは激しくて、私も思わず北山さんの両頬に触れていた。
どれくらいそうしてたかわからないけど、今度こそ本当に北山さんの唇が離れた時は、軽く息があがるほどに呼吸を忘れてた。
「あの人は…」
「え?」
「昼間のあの子。本当に彼女じゃない。
昔 近所に住んでたねーちゃんなんだよ。
数年ぶりに偶然会ってさ」
兄弟がいない北山さんは、そのお姉さんみたいな人には頭が上がらないらしく。
腕を組まれようが、抱きつかれようが、されるがままらしい。
だから誤解を受けやすいんだけど、向こうからしたら北山さんはいつまでも、ちっちゃなかわいい弟みたいな存在らしい。
747人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すいかちゃん(プロフ) - おもしろいです!パスワード教えて頂きたいです!! (2020年11月14日 23時) (レス) id: b78825ba85 (このIDを非表示/違反報告)
minako(プロフ) - はじめまして!パスワード教えていただきたいです!よろしくお願いします! (2020年10月20日 6時) (レス) id: 148bfcfe34 (このIDを非表示/違反報告)
たまたまたまんごー(プロフ) - はじめまして、こんにちは!はまりましたー。メッセージがうまく送れなかったのでこちらからすいません。パスワード教えていただきたいです。よろしくお願いします (2020年8月3日 7時) (レス) id: 45de3b0630 (このIDを非表示/違反報告)
mai☆(プロフ) - amさん» ありがとうございます。メッセージ送りますね。 (2020年6月27日 21時) (レス) id: bb8f1aa1ff (このIDを非表示/違反報告)
am(プロフ) - パスワード教えていただきたいです!よろしくお願いします! (2020年6月27日 18時) (レス) id: c5bda67d9c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mai☆ | 作成日時:2019年12月30日 16時