愛されたいのは 2

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あの女性が北山さんの彼女じゃないってわかって、ホッとしたような…

自分でもよくわからない。

ひとまず私を家へ送ってくれて、帰り際に 今日は遅いから、また明日話そうって言った北山さん。

私もコクンと頷いて、車のドアを閉めた。








自分の部屋に入ってベッドの上にポスンと座った。

北山さんとキスしてしまった。

しかもまぁまぁ濃厚なやつ。

雰囲気に流されちゃう、私の悪い癖なんだけど、あの時はもう北山さんの視線から逃れられる事なんかできなくて、

むしろキスされてみたいって思ってしまって。

あーーー、明日どんな顔して会えばいいのー！！

ってこんなに悩んでるのは私だけで、北山さんはきっといつも通りなんだよね。









その日の夜、とんでもない夢を見た。

大きなベッドに私と太輔さんがいて、なおかつ裸で。

もちろん太輔さんはえっちな事を始めようとするんだけど、「ちょっと待ったー！」って北山さんが乱入してきて、

しまいには二人でギャーギャー言い出すんだけど、私はそれをただ眺めてるだけで、

そうしたら段々二人が仲良くなりだして、最終的には北山さんと太輔さんがイチャイチャしだすっていう。

「やだーーーーー！！！」っていう自分の声で目が覚めてしまった。

なんて夢なんだって思いながらも、北山さんと太輔さんが…なんてありえない状況を思い出して、ちょっと笑ってしまった。









次の日の朝、どんな顔でお店に入ればいいのか、ちょっと迷ってたけど、とりあえず普通に…


「おはようございまーす…」

ってゆっくり扉を開けると、今日は珍しく俊くんがいた。

「Aちゃん、おはよー」


って笑顔で手を振ってて、なんかホッとした。

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