検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:126,321 hit

53 ページ5

*


「きたやんがAちゃん来たら上に呼んでって言ってたよ」

「え、あ、そーなの?」

「うん。へへ、なんだろね」


ってなんでそんな嬉しそうなのよ 笑

俊くんって人の事でも、その人が嬉しそうだと俊くんもすごい嬉しそうなんだよね。

俊くんが本気で怒るとこも見た事ないし、いつも笑顔で。

落ち込んだりする事とかないのかな。






「俊くんって嫌な事とかないの?いつも笑ってるからすごいなって思う」

「もちろんあるよ。でもね、どんなに嫌な事があっても、家に帰ったら "あー、今日も1日楽しかった!"って言うんだ」


その事聞いてなんだか胸が打たれちゃったよ。

俊くんは自分なりに嫌な事を引きずらないようにしてたなんて。


「俊くん、私ちょっと感動してる…」

「ええっ、なんで なんで!?」

「もう涙出るよ」

って目元を拭う仕草をしたけど

「いや、泣いてないし」

って冷静にツッコまれる 笑

ふふって二人で笑って、準備の前に上に行ってくるって言って階段を上がった。









扉の前に立つと急に緊張してきた。

きっと昨日の事を話すんだよね?

なんか…なんでキスしたのかなんて理由を聞かれても困るし…

困るっていうのも失礼な話だけど。

手がノックする手前のまま硬直。

どうしよう、どうしよう、なんて思ってたら突然扉が開いた。


「うわあ!!!」

「うわ!なんて声出してんだよ!」


心構えも出来てないのに北山さんが突然出て来て、大声で叫んでしまった。


「な、なんでいるってわかったんですかっ」

「階段上がってくる音がしたのに誰も入ってこねーから」


とにかく入れよって言われて、扉を閉めて北山さんの後に続いた。








「座ってて。コーヒー入れるから」

「はい…」


思わずきちんと膝を揃えて、両手を重ねて太ももの所に置くという、なんともお行儀の良すぎる座り方をしてしまった。

コーヒーを持ってきた北山さんは、私のその姿を見てふはっと吹き出した。


「緊張しすぎだろ、お前」


って目尻のシワにキュンってなっちゃう。

54→←52



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (312 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
747人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

すいかちゃん(プロフ) - おもしろいです!パスワード教えて頂きたいです!! (2020年11月14日 23時) (レス) id: b78825ba85 (このIDを非表示/違反報告)
minako(プロフ) - はじめまして!パスワード教えていただきたいです!よろしくお願いします! (2020年10月20日 6時) (レス) id: 148bfcfe34 (このIDを非表示/違反報告)
たまたまたまんごー(プロフ) - はじめまして、こんにちは!はまりましたー。メッセージがうまく送れなかったのでこちらからすいません。パスワード教えていただきたいです。よろしくお願いします (2020年8月3日 7時) (レス) id: 45de3b0630 (このIDを非表示/違反報告)
mai☆(プロフ) - amさん» ありがとうございます。メッセージ送りますね。 (2020年6月27日 21時) (レス) id: bb8f1aa1ff (このIDを非表示/違反報告)
am(プロフ) - パスワード教えていただきたいです!よろしくお願いします! (2020年6月27日 18時) (レス) id: c5bda67d9c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:mai☆ | 作成日時:2019年12月30日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。