知らない人 ページ13
昨日の夜は紅葉さんがお着物を貸してくれて、それを着て寝た
紅葉さんと同じお布団で。
ぎゅぅ、と抱きしめられて苦しかったけど
なんだか温かかったのでやめて、とは言えなかった
またおいで。と優しい言葉を受け取って部屋を出る
「……エリスちゃん」
何これデジャブ
「また遊ぶって約束したもの。遊びましょ?」
こんな顔でお願いされたら断れない。
「お人形さん遊びしましょ!」
兎と熊のお人形を持ってやる気満々。
拒否権はないですよね、はい。
「じゃぁ私はうさぎで、Aはくまね!」
「うん」
やっているはいいんだけど、
えなにこれひどく残酷な物語ですね!?
「うさぎはここでくまに殺 されちゃうの」
何 故 に 。
「ほら、セリフ!」
はっとして台詞を考える
「ざ、ざまあみろうさぎめ。貴様の命はここまでだー」
明らかに棒読みだったがエリスちゃんは大満足
「ぐっ……」
そう言いながら兎をパタンと倒す
いったいどんな話だったのだろう。
「っ、」
ぞわっとするような殺気を感じる
「エリスちゃん。」
不思議そうに私を見るエリスちゃん
「中也さんは今、自分のお部屋にいるんです。」
「それが、どうかしたの?」
「ちょっと、行ってきて呼んできてくれませんか?」
なんで、と言いたげな彼女に早く!と急かす
彼女はパタパタと走り出していく。
「どちら様、ですか?」
そう述べれば見たこともない人が2、3人出てくる
「どうしてエリス嬢を逃がすのですか?余計な事をしてくれますねぇ。」
なんだろう、この人たち。嫌な予感がする
「まぁ、貴女でもいい。捕虜になって、情報でも吐いてください。賢い首領の娘さん。」
後ろから気配
振り向くが時既に遅し。
鈍い痛みとともに意識が薄れる
そういえば、この人たちどうやってここに入ってこれたのだろう。
守備もきちんとしてあるエリスちゃんの部屋。
そんな考えはすぐに途切れ闇に飲み込まれた
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ライ - やばすぎる親の前で見てて泣いてしまってあくびで誤魔化したくらいやばかったです!! (4月14日 3時) (レス) id: 3472106834 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーす。(プロフ) - やばい。すっごい感動しました…!!!もう読みながらずっーと泣いてて、涙で字が見えなくなりました!!! (2月24日 22時) (レス) @page47 id: 93d57c8cdc (このIDを非表示/違反報告)
deal...推し尊し - めっちゃ感動した、、、!!号泣しました!! (2月23日 10時) (レス) @page47 id: 6f967a7261 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - いつもはあまり感動して泣く、というのはなかったのですが、この作品を読み終えたとき、号泣しました。神作をありがとうございます! (12月13日 17時) (レス) @page47 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 号泣しました。最高の作品です (9月13日 1時) (レス) @page47 id: ca09eb9558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅ノ | 作成日時:2016年8月14日 15時