第14話 ページ16
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食べ終わったようなので行くのかな?と思うと、
二宮さんがこちらを見ていたようなので
なんだろうと思うと、その視線は先程まで見ていた次の授業のテストの教材だ。
「…取っているのか、この授業」
『え?あ、そうですよ!でも、次の授業テストなんですけど分からないところあって…』
と苦笑いしながら話すと、二宮さんは少し息を吐いて
「見せてみろ」
と言ってきた。
驚いた私は、申し訳ないなと思いつつも、時間にも余裕がなかったので甘えることにした。
『あ、ありがとうございます…!ここなんですけど…』
と教材を開いて相手に見せると、ここは、と分かりやすく教えてくれて自分の中ですぐに解決した
「…これがこうで、そしてこうなる。分かったか?」
『すごくわかりました!これで何とかなりそうですありがとうございます!』
と感謝の意図を笑顔で現すと、二宮さんはそっぽ向いて、構わん、と言って立ち上がる
「そろそろいく、授業遅刻するなよ」
『ありがとうございます、頑張ります!!』
と最後まで自分の心配をしてくれる二宮さんに良い先輩を持ったなと嬉しくなる。
離れてく二宮さんの背中が小さくなったらまた授業の教材を見て、頑張るか!と意気込み始めた。
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作者名:弥彦 マイ | 作者ホームページ:http://mekakusi
作成日時:2017年5月25日 20時