意地悪な先輩と可愛い後輩。【WT】 (ページ13)

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第12話ページ13

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声をかけられ、後ろを見るとそこには見覚えのある鋭い目つきの人が1人。

『…こんにちは、二宮さん』

そう、私に声をかけてきたのはB級1位部隊、二宮隊の隊長である二宮さんだ。

話したことはあるが、そこまでしっかりと話したことはなく、ボーダー外で話したことなどない。

なので、少し驚きを隠せず、声をかけられた理由が分からない。

「…昼食か」

『あ、はい。そうです』

「そのサンドイッチは、自分で作ったのか」

そう言って、私のサンドイッチに目を向ける。

『これですか？はい、私一人暮らしなので自分でお弁当とか作るんですよね。こっちの方が節約できますし』

「そうなのか。別に任務で給料は貰っているだろう。お金に余裕がないのか？」

『いやいや、そんな事ないですよ。ただ単純に貯金してるだけですよ。たまには贅沢もしますし！』

「…なるほど、堅実だな」

『あ、ありがとうございます…？』

二宮さんに″堅実″と言われるのは素直に褒め言葉だと思うし、嬉しい。

「ああ。俺も、食事をするからこれで」

と食堂の方に歩こうとする。

『あ、あの！これからご飯なら、一緒に食べませんか…？』

一人でご飯食べるのかな…？と思い、咄嗟に呼び止めてしまう。

「…別に構わない。待っていろ」

そう言って、二宮さんは食堂で何かを注文しに行った。

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