【歌い手】重い愛。【まふまふ】

愛が15こ ページ20

無理矢理放送を終わらせて、ふぅ、とひと息ため息。






ふと、静かな隣に目をよこすと、ぽかん、とした表情の真冬。









ま｢えっ、あ、何、なんで、｣









｢今日、いろいろあったから、丁度いいかなって思って。｣









ま｢だ、だからって、なんで、僕、あ！いや、嫌だとかそうゆうのじゃなくて、どっちかって言うと嬉しいんだけど、けど、……………………なんで、僕？｣









思ってた以上に動揺している真冬に、こちらも動揺してしまう。





いや、まさかここまで取り乱すとは誰が予想できたか。あ、そらるさんなら出来たかな。







頭の中でそらるさんが真冬に、取り乱すな、と叱っている図が頭に浮かび、思わずクスリと笑ってしまう。










｢えーと、まず、天月くんと歌詞太郎さんは、まず今日の事があったから対象外。そらるさんも考えたけど、よくよく考えたら、私まだそらるさんのことよくわからないから、真冬がいいかなって。｣








ま｢…………消去法で、僕、ってこと？｣








｢………ううん、真冬が、特別だからだよ。｣








ま｢とく、べつ。｣








｢そう、特別。｣









そっかぁ、と言って、安心したように頬の筋肉を緩める。

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